アジャイル開発の方法論は、いまでは製造の枠を超えて、予算編成やタレントマネジメント、家族会議にまで応用されている。しかし、アジャイルは万能ではない。スピードを重視しすぎるがゆえに、顧客の存在を忘れてプロトタイプの完成が目的化したり、既存製品の改良に終始したりしてしまうのだ。アマゾン・ドットコムでは、顧客起点で考える「ワーキング・バックワーズ」を併用する。ジェフ・ベゾスが自身をチーフ・スローダウン・オフィサーと称するように、性急な開発を意識的に抑制しているのだ。 「アジャイル」思考やイノベーションという考え方は、類似する「リーン」とともに、製品開発や製造という本来の領域以外にも広がっている。いまでは、予算編成やタレントマネジメント、さらには家族会議にもアジャイルの手法が採用されているという話は珍しくない。 アジャイルは製品開発の効果的なプロセスだ。しかし、多くの組織はその導入が行きすぎていて
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