RICOH RING CUBE にて開催中の写真展「壁 地球に垂直な平面」を鑑賞に訪れた。 杉浦貴美子さんが撮影したさまざまな「壁」が展示されている。壁と言ってもキレイな壁紙や、素材集のレンガの壁のようなものではなく。 塗装が風化してひび割れていたり、剥がれ落ちていたり。下地の塗装が見えていたり、錆びていたり汚れていたり……。金具やパイプが突き出しているものもある。壁とひとことで言っても、日常的に使われている中でできた様々な造詣・色彩・模様があるのだと知らされました。 それらをアップに写し撮ると、まるで抽象絵画のような完成されたものに見えるから不思議だ。もちろん撮影者の手腕による素材選びや切り取り方による部分が大きいのだと思う。 私も塗装がひび割れた建造物や廃貨車を撮るのは好きなので、ボロボロになった細部に惹かれるという部分は共感できるところ。しかしこういう表現方法は思いつかなかった。 ま