Point ■幼少期に逆境体験をしていると、後にうつ症状を発症する可能性が高い ■うつ症状の発生には、反射的な意思決定を制御する「抑制機能」という神経ネットワークに変化が見られる ■うつ病再発の予防対策として、医師たちの間では「バイオマーカー」という身体の状態の客観的診断が重要となっている 子どもの頃に体験した虐待やトラウマは、大人になっても忘れられず、いつまでも頭に刻みつけられるものです。 今回、幼少期の逆境体験はその後のうつ病発症に繋がっているという研究結果が発表されました。詳細は“Social Cognitive and Affective Neuroscience”に10月3日付けで掲載されています。 発表を行ったユタ大学のスコット・A・ランゲネッカー氏は、今回の研究目的について「患者に対する医療措置の意思決定にバイオマーカーがいかにして使用されうるか」ということにあると言います。
![うつ病発症は幼少期の逆境体験が原因だった 「脳の抑制機能が減退」 - ナゾロジー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/26c95a70c106ef7554e4efc0e915b9d67107eea8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnazology.net%2Fwp-content%2Fuploads%2Fghost-2935132__340.jpg)