EMCAに関するtsuka_ryoのブックマーク (32)

  • 『概念分析の社会学2─実践の社会的論理』(酒井泰斗・浦野 茂・前田泰樹・中村和生・小宮友根 編、2016年4月、ナカニシヤ出版)

    このページは、エスノメソドロジー研究の論文集、『概念分析の社会学2』(酒井・浦野・前田・中村・小宮編、ナカニシヤ出版・2016年4月刊行)を ご紹介するものです。目次のほか、文いくつかを公開しています。 この論文集は 2007年に刊行した教科書、2009年に刊行した論文集の続編です。あわせてご覧ください: 『ワードマップ エスノメソドロジー』(新曜社、2007年) 『概念分析の社会学──社会的経験と人間の科学』(ナカニシヤ出版、2009年) また論文集の刊行準備として、 シンポジウム「making up people──イアン・ハッキングの歴史的存在論」 をはじめとする様々な研究会を行ないました。研究会の一覧はこちらにまとめてあります: 社会学研究互助会(第三期)のご案内 論文集刊行時には紀伊國屋書店新宿店にてブックフェアを開催していただきました。書に関連する書籍150点ほどを、

    『概念分析の社会学2─実践の社会的論理』(酒井泰斗・浦野 茂・前田泰樹・中村和生・小宮友根 編、2016年4月、ナカニシヤ出版)
  • 中河伸俊・渡辺克典 編(2015)『触発するゴフマン―やりとりの秩序の社会学』 - 新曜社

    ビジネス・看護といった新たな現場での質的調査が増加する近年。医療・ジェンダーなど多分野のやりとりの秩序を活写した先人ゴフマンの視点と経験を今後の経験的研究に活かすには? 人類学者や言語学者も参加したゴフマンを「使う」ための論文集。 ◆書評 2015年10月17日、図書新聞、木村雅史氏評 触発するゴフマン――目次 はじめに ――触発し続けるゴフマン 渡辺克典・中河伸俊 1 書のねらいと特色 2 書の構成 3 訳語について 第1章 アーヴィング・ゴフマンの社会学 ――理論内在的分析と現代的展開 速水奈名子 1 はじめに ゴフマン社会学の成立 2 古典社会学とゴフマン理論 3 「捉えがたい」ゴフマン理論の全体像 4 ゴフマン理論研究の動向 ――内在的・総合的分析をめざして 5 ゴフマン理論を巡る新たな展開 ――「身体の社会学」と「アーカイブス調査」を中心に 6 おわりに 第2章 ゴフマネスク

    中河伸俊・渡辺克典 編(2015)『触発するゴフマン―やりとりの秩序の社会学』 - 新曜社
  • 02.日常生活の再発見 ーエスノメソドロジー | UCI Lab.

    生活者起点で新しい価値の商品/サービスを生み出すには、その日常生活への理解や共感が不可欠です。しかし、そのための方法はというと「現場」「観察」「傾聴」など様々なキーワードが飛び交うものの、暗黙知的な要素が多いのも事実。 『現場を訪問してみた』『たくさんの気づきがあった』けれど、どのように活かしたら良いか悩んでいるという声もよく聴きます。では「私たちの目に見えていることとは違う何か」を理解するためには、どのような知見や態度が求められるのでしょうか。 「エスノメソドロジー」という言葉をご存知ですか。デザイン思考で良く持ち出される「エスノグラフィー」とは異なる社会学のアプローチです。私たちが何気なくできてしまっている「当たり前」の中にある方法論に、どうすれば気づくことができるのか。日におけるエスノメソドロジーの第一人者である西阪先生にお話をお伺いしました。 ー先生が研究していらっしゃる「エスノ

    02.日常生活の再発見 ーエスノメソドロジー | UCI Lab.
  • デイヴィッド・フランシス/スティーヴン・ヘスター 著(中河伸俊・岡田光弘・是永論・小宮友根 訳)『エスノメソドロジーへの招待─言語・社会・相互行為』(ナカニシヤ出版) - もっと学びたいひとのためのエスノメソドロジー・会話分析 文献紹介

    1章 社会的相互行為、言語、社会 社会的相互行為 言語 社会 結語 2章 エスノメソドロジーをする エスノメソドロジーとエスノグラフィー エスノメソドロジーの実践 エスノメソドロジーの分析の原則 書の内容 3章 エスノメソドロジーと自己省察 新聞の見出しを分析する テレビニュースの意味を理解する 結語 4章 家族生活と日常会話 朝をとりながらの会話(1) 朝をとりながらの会話(2) 帰宅する 結語 5章 公共の場所に出かける スーパーへ歩いていく 歩く カテゴリー化と共在 知らない人と話す 行列を作る 結語 6章 助けてもらうためにトークを使う 自殺――頼りにできる人がだれもいない 警察に通報すること 結語 7章 教育を観察する 大学の講義の組織上の諸特徴 新入生受け入れ学級でのアイデンティティと相互行為 教室での権力と権威 結語 8章 医者にかかる 医者にかかるという決定 診療室で

  • 実践学探訪:〈概念分析の社会学(エスノメソドロジー)〉からはじめる書棚散策(紀伊国屋書店ブックフェア) - 2014年3月17日~ 紀伊国屋書店新宿本店三階

    このページは、酒井泰斗プロデュースによる紀伊國屋書店ブックフェア 実践学探訪──概念分析の社会学(エスノメソドロジー)からはじめる書棚散策 をご紹介するものです。このブックフェアは、勁草書房の企画協力を得て、紀伊國屋書店新宿店三階にて2014年3月17日から二ヶ月ほど開催されました。フェアについては紀伊國屋書店、勁草書房の特設ページをご覧ください: 紀伊國屋書店 新宿店 勁草書房 趣旨文にも記したとおり、この選書は──「エスノメソドロジーの紹介・入門」ではなく── 「ハイブリッド・スタディーズ」を標榜するエスノメソドロジーの研究方針と成果を、ジャンルに拘らずに書棚を散策する読書人たちにも利用してもらおう という狙いのもとで おこないました。また、このページに掲載している書籍紹介文は、フェア開催時に店舗にて配布したものです。 2014年5月21日 追記 新宿店でのフェアへ たくさんの方

    実践学探訪:〈概念分析の社会学(エスノメソドロジー)〉からはじめる書棚散策(紀伊国屋書店ブックフェア) - 2014年3月17日~ 紀伊国屋書店新宿本店三階
  • 新宿本店

    ブロンズ新社×紀伊國屋書店 ヨシタケシンスケフェア ヨシタケシンスケさん描き下ろしイラストプリント入りレシート発行

    新宿本店
  •  串田秀也, 好井裕明 (編) “エスノメソドロジーを学ぶ人のために” - 2014.01.02.Thu. - three million cheers.

    エスノメソドロジーを学ぶ人のために 作者: 串田秀也,好井裕明出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2010/04/21メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (14件) を見る 1. エスノメソドロジーのわかりやすい入門書。 「エスノメソドロジー」とは、一見何を意味しているか把握しがたい名前だけど、社会学の研究分野のひとつ。 どういう研究なのかというと; 「われわれが暮らす社会をどう記述していくか」という社会学者としての問いから始まっており、これを考えるために「日常概念の実践的な使用」に着目するという特徴を持っている。(「エスノメソドロジー ethno-methodlogy」とは、“人々の方法論” を意味する) 併せて念頭に置くべきなのは、専門概念(社会学の概念を含む)というものもこうした日常概念の使用を踏まえて可能となっているということ

     串田秀也, 好井裕明 (編) “エスノメソドロジーを学ぶ人のために” - 2014.01.02.Thu. - three million cheers.
  • ハーヴィイ・サックス(1963→2013)「社会学的記述」(成城大学コミュニケーション紀要 24)[pdf]

    コミュニケーション紀要 Vol. 24, pp. 81-92(2013 年 3 月) 社会学的記述 1)訳注1] ハーヴィイ・サックス 2) 南 保輔;海老田大五朗 † 訳 序文 論におけるわたしの関心は,Durkheim の 『自殺論』と Weber の方法論的諸著作を読むこ とから最近数年間におこなってきた思索について 予備的な[preliminary]報告を提示することで ある. この草稿においては,議論の要旨がただスケッ チされるだけで,解決への方向性がかろうじて暗 示されるにすぎないのだが,わたしの考えの骨子 が理解可能なものであることを願っている. イントロダクション 論でのわたしの関心は,現在の社会学を奇妙 な も の と す る こ と だ.そ の 主 題[subject matter]にたいして現在の社会学が採用してい る立場は,わたしにとってとても奇妙なものであ る

  • 共感の技法 西阪 仰 著 早野 薫著 須永 将史著 黒嶋 智美著 岩田 夏穂著

    津波の被害や避難生活、困難な経験にボランティアはどのように共感をあらわすのか。いくつかの震災をへて、足湯ボランティアがますます活用されるのはなぜか。その方法と理由を会話分析から明らかにする。 はしがき 事例の引用で用いられている記号 序章  足湯活動の相互行為分析[西阪仰・須永将史] 第1章 二つで一つ――複合活動としての足湯活動[西阪仰] 第2章 マッサージの手順が違反されるとき[須永将史] 第3章 視線のゆくえ[西阪仰] 第4章 話題の展開――足湯利用者はどのようにして自分から語り始めるか[西阪仰] 第5章 態度のすりあわせ――「共感」はどのように形成されるか[早野薫] 第6章 避難期間の表わし方から読みとれること[早野薫] 第7章 飛び越えの技法――「でも」とともに導入される共感的反応[西阪仰] 第8章 経験の固有性を認める共感[黒嶋智美] 第9章 共通性を示すこと――共感の権利はど

    共感の技法 西阪 仰 著 早野 薫著 須永 将史著 黒嶋 智美著 岩田 夏穂著
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    2024年8月 Books 8月。結構やることはあったものの、今の時期に読んでおきたいが何冊かあったので、時間を見つけて読み進めた。 1.金ヨンロン『文学が裁く戦争━東京裁判から現代へ』岩波書店(岩波新書) www.iwanami.co.jp 犯罪を裁くのは、法律である。では「文学が裁く」とはどう…

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  • 「痛み」をモチーフにした現象学的記述、その批判――現象学の意義と限界(田島明子)

    20111030 身体論研究会 ■1. 現象学批判――小泉義之「傷の感覚、肉の感覚」『現代思想』39(11): 135-147 小泉先生の「傷の感覚、肉の感覚」は端的に言って現象学的言説構築批判と読める。 「(ギリアン・ベンドロー/サイモン・ウィリアムズの論を取り上げて)二人によるなら、痛みは生命と文化が交錯するところに位置している。だから、痛みは、社会学的な探求の対象となるべきものである。この探求が成功するためには、痛みの医療化を止めなければいけない。すなわち、心と身体の二元論にもとづいて痛みを感覚へと切り詰めて、痛みを合理的・客観的に測定可能で操作可能なものとみなしてしまうことを止めなければならない。なぜなら、そもそも痛みは日常的な経験、日常生活に埋め込まれた経験だからである。痛みは、たんに生物医学的で医療的な問題ではなく、社会学的・現象学的にアプローチされるべき問題なのである。 これ

  • EMCA研究者が「がっかり」したときに書いた日記 - ebita_daigoroの日記

    某所よりある連絡を受けて、たいへん「がっかり」している。世の中には査読者のコメントを受けて、投稿を取り下げる方がいるらしいが、私は査読を受けて投稿を取り下げたことはない。基的にリジェクトされるときは、査読者との戦いに敗れたときである。したがって、一発リジェクトされたり、投稿を取り下げるわけではなく、けっこうな労力をつぎ込んだうえで成果が上がらないということを経験することになるので、「がっかり」感もひとしおである。ちなみに今回のリジェクトの理由は「査読コメントを受けて適切に修正されており、EMの論文としてはいいのかもしれないが社会学の論文として『面白くない』」とのことであった。この日記はこの「がっかり」感を癒すための日記である。 さて、ふとしたことから「インターナショナルナーシングレビュー」の2008年10月号に掲載されている西阪先生の文章を読んだ。内容的には『女性医療の会話分析』の7章の

    EMCA研究者が「がっかり」したときに書いた日記 - ebita_daigoroの日記
  • 質的心理学研究 第11号:特集 病い,ケア,臨床 - 新曜社

    質的研究は,人々の経験にどのように関わり,再構成していこうとするのか。特集では医療や介護福祉などの専門的な関わりから,病いや障害とともに暮らす当事者の生活の場にまで射程を広げて議論を試みた。書評特集は会話分析と震災関連の文献を紹介。 目次 巻頭言  能智正博「感性を広げる力」 特集:病い.ケア.臨床 (責任編集委員:森岡正芳・西村ユミ) ■ 前田泰樹・西村ユミ 協働実践としての緩和ケア ―― 急性期看護場面のワークの研究 ■ 原田満里子・能智正博 二重のライフストーリーを生きる ―― 障がい者のきょうだいの語り合いからみえるもの ■ 鈴木智之 滞る時間/動きだす時間 ―― 先天性心疾患とともに生きる人々の"転機"の語りを聞くということ ■ 藤井真樹 共感を支える「共にある」という地平 ―― 父の闘病に寄り添う体験の記述から ■ 福田茉莉・サトウタツヤ 神経筋難病患者のIndividual

    質的心理学研究 第11号:特集 病い,ケア,臨床 - 新曜社
  • 第二回連携研究会を終えて - 社会学者の研究メモ

    「人文学・社会科学における質的研究と量的研究の連携の可能性」第二回研究会もなかなか盛り上がりました。結局前回と同程度の参加(30名弱)がありました。参加者の方々、ありがとうございました。 研究会の趣旨には、実は「連携」を模索すると言うよりは、お互いの立ち位置を確認し、不用意な誤解を解き、互いに適切に評価しあうための語彙を模索する、という側面があります。その点でもある程度進展があったと思います。 最初は前田泰樹さん(東海大学)の報告(「行為の記述・経験の記述:質的研究とエスノメソドロジー」)でした。前田さんはいわゆる「ウィトゲンシュタイン派エスノメソドロジー」の立場から研究されていますが、そのことを知らなくても十分に研究(分析)の方針が伝わるようなやり方で報告していただきました。すでに当事者によって「記述のもとで理解」されている振る舞いを、必要なレベルの精度で再記述するというEMの研究方針

    第二回連携研究会を終えて - 社会学者の研究メモ
  • ガーフィンケル追悼シンポジウム@UCLA

    2011年10月14・15日にUCLAにて、同年4月に逝去したエスノメソドロジーの創始者であるH.Garfinkelの追悼シンポジウムが開催されました。同シンポジウムに参加された @shiro_kashimura先生のレポートをこちらにまとめました。 http://www.soc.ucla.edu/Garfinkel_Memorial

    ガーフィンケル追悼シンポジウム@UCLA
    tsuka_ryo
    tsuka_ryo 2011/10/29
    Anne Rawlsってジョンロールズの娘だっけか
  • (2011-08-28)鈴木生郎「哲学者、エスノメソドロジーに遭う」配布資料 - 日曜社会学/エスノメソドロジー番外地

    1 自己紹介 分析哲学、特に分析形而上学という分野を専門にするポスドク(学位なし) 分析形而上学は、ごく大ざっぱに言えば、「世界に何が存在するか」、「私たちとは何ものか」、「私たちは当に自由なのか」といった古典的な形而上学的問題を、分析哲学で蓄積されてきた論理的道具立てなどを駆使しながらできるかぎり明晰に考えようというもの。 今日は分析形而上学の話題に限定してお話するのではなく、より広く(分析)哲学研究者としてお話する予定。ただし、当然哲学を代表できる知識があるわけはないので、適宜出席している他の哲学者の方々に助けを求めたい。 2 EMとの遭遇 「ゆるふわ形而上学」という会合を通して酒井さんに出会う。 私が信じる基的な法則「面白い人が興味を持っていることは面白い」。 この法則を酒井さんについて適用した結果、今回の課題図書(『エスノメソドロジー』 と 『概念分析の社会学』)に出会う。 実

  • 小宮友根『実践の中のジェンダー ─ 法システムの社会学的記述』(新曜社) - もっと学びたいひとのためのエスノメソドロジー・会話分析 文献紹介

    もっと学びたいひとのための文献情報 > 研究会会員の著作紹介 小宮友根 実践の中のジェンダー──法システムの社会学的記述 書誌と目次 書から 著者に聞く ── 一問一答 書評情報 書で扱われていること ── キーワード集 ジェンダーという言葉は、性と社会をめぐる議論では社会的な性差を指す言葉としてすっかり一般的な表現です。しかし性差が〈社会的〉だとはいったい何 を意味するのでしょうか。性差の原因が後天的・人為的だということでしょうか? 著者はこの一般的理解が陥る危険を示し、より豊かな現実の理解のため、社会の現場に戻る経験的な研究を促します。私たちの社会生活は、お互いに行為し理解しあうという〈意味〉をめぐるやりとりであり、「性現象の社会性」はこの社会生活の実際を適切に記述することでこそ明らかになるというのです。フェミニズムやシステム理論が予示した社会秩序の研究を、ジェンダーと法をめぐるト

    tsuka_ryo
    tsuka_ryo 2011/09/23
    デリダのオースティン批判、「価値判断」と記述の身分、「被害者の意思」を推論する方法
  • 「テクストのエスノメソドロジー」

    吉野ヒロ子:1997,「テクストのエスノメソドロジー──D.スミス・A.マクホールを中心に」,早稲田大学大学院文学研究科紀要 第43号第一分冊,p68-79 テクストのエスノメソドロジー〜〜D.スミス・A.マクホールを中心に〜〜 1:テクストという領域 2:テクストのエスノメソドロジー 2-1:社会的組織化の痕跡としてのテクスト 2-2:「読むこと」のエスノメソドロジー 3:テクスト分析の可能性 1:テクストという領域 我々が生きる世界には、さまざまな経験の領域と言うべきものが存在する。ここで言及しようとしているのは、アルフレッド・シュッツが「多元的現実論」において記述したような「限定された意味領域」、現実を構成するその領域固有の方法を持ち、他の領域との境界を何らかの形で持つようなもの、具体的にはテクスト受容の経験やシュッツの挙げている夢やごっこ遊びである。[Schutz:1973-198

  • <EM vs 哲学> - memory cell

    M.リンチ「コンテクストのなかの沈黙」――表題のテーマを掲げる「カテゴリー対で発言が組織された」ある研究会での議論を聞いていて真っ先に思い浮かんだのがこれ。(ブレイクで隣に座っていたIさんにこのことを言ったら同意して下さったので、この直観はそう外れていないだろうと思う。) この論文の冒頭、リンチは、サックスがある学会で「もし私があなたの頭に銃を突きつけて、『あなたの研究に一番影響を与えた理論家の名前を教えてください』と言ったら、あなたは誰の名前をあげますか」という質問に対して長い沈黙の後、「その質問には答えられない」と言ったというエピソードを紹介して次のように書く。 この出来事は、理論化に対するエスノメソドロジー固有の――人によっては‘尊大な’と言うであろう――態度を象徴するものである。ここで「理論化」ということで、私は、著名な著述家、基礎的な文献を讃える知的系譜を構築する作業のことを意味

    <EM vs 哲学> - memory cell
  • テクストを分析する - memoranda

    Watson, R., 2009, Analysing Practical and Professional Texts: A Naturalistic Approach, Ashgate. おそらく2009年のなかで最も印象に残ったテクストでした*1。 このの立場を一言でいえば、日常言語的手続きを用いて作り上げられ・読まれるひとつの社会的現象としてテクストを見ていくという、エスノメソドロジーの視点です。この点だけを取り上げればいくつか先行研究も見当たります。 ですが、このテクストのユニークな点は、このような立場から、社会学や文化人類学といった人間社会についての再記述と言える専門的テクストにアプローチしているところにあります。具体的には、社会学あるいは文化人類学の専門的概念とそれを用いた説明が、日常言語やテクストの使用手続きに依拠しながらどのように作り出されており・また理解できるのかが、

    テクストを分析する - memoranda
    tsuka_ryo
    tsuka_ryo 2011/08/14
    Watson, R., 2009, Analysing Practical and Professional Texts