自分の利益は自分が一番よくわかっているはず? しかし、最近のカーネマンらの行動経済学は、それが間違いだということを示している。では政府の介入を勧めるリバタリアン・パターナリズムが正しいのか? しかしこのパターナリズムもまた、誤った合理性を前提にしているのだ。新たな道を開くため、「合理性の観念」を転換させよう。 【電子書籍あり】 紀伊國屋書店 序 論 自由はなぜ必要なのか? 0・1 自由に選べばうまくいく? 0・2 本書の概要(1)──準備篇 0・3 本書の概要(2)──批判篇 0・4 本書の概要(3)──展望篇 第Ⅰ部 準備篇 第1章 自発的交換という多義図形 1・1 猿蟹合戦 1・2 すれ違い 1・3 二つの自己利益観 第2章 パターナリズムの因数分解 2・1 何をいまさら? 2・2 パターナリズムの構成要素 2・3 パターナリズム批判の分類 第Ⅱ部 批判篇 第3章 一匹目のキマイラ 3