弁護士という職業は医師と並んで社会的に尊敬され、経済的にも恵まれている職業とされてきたが、その実像はあまり知られていない。 無理もない。市民が個人として弁護士とかかわるのは、犯罪に関係するか相続問題や離婚訴訟などを抱えたときだけであり、一生のうちにほとんど縁がない人も多いからである。だがビジネスでは状況が異なる。企業が大きくなればなるほど、社会との接点が多くなり、ビジネスを進めるうえで法律の知識が不可欠になる。会社が大きくなればなるほど多くのトラブルも起き、弁護士に処理を依頼する機会も増える。企業活動には弁護士がさまざまなかたちで寄り添っており、今の時代弁護士の力を借りない企業のほうが少数派だろう。 だが、実際に弁護士とはどのような仕事をしているのか、その実像は見えるようで見えない。そういう世の中の疑問にずばり答えているのが『世界を切り拓くビジネス・ローヤー 西村あさひ法律事務所の挑戦』(