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読み物とブログに関するtsukamottのブックマーク (10)

  • 午後七時、僕の部屋に明かりが灯る - Everything You’ve Ever Dreamed

    漁師だった母方の祖父は小柄なくせにとにかく腕っぷしが強くて中学を卒業するまで僕は腕相撲でまったく敵わなかった。もっとも、漁師だったのは僕が産まれるずっと前のことで、陸にあがったあとは普通に会社勤めをしていたし、人もあまり思い出したくないのか、漁師時代のことにはほとんど触れようとしないので、ときどき母親と叔父の会話から垣間見える程度で、祖父の漁師時代のことを僕はよく知らない。小学生のころ、夕暮れどきに一緒に海岸を散歩していた祖父が灯台をみつめて、ただひとこと、「あの灯りを頼りに」とぼそっと呟いたのを聞いたことがある。そのときの祖父の眼は、夜の海と同じ色をしていた。中学、高校と進んでいくにつれ、腕っぷし自慢の祖父が僕や弟に腕相撲を仕掛けてくることはなくなっていった。 腕っ節が強いイメージが刷り込みのように焼きついてしまっているので、祖父が最近ちょっとおかしい、忘れっぽくなったと親戚から聞かさ

    午後七時、僕の部屋に明かりが灯る - Everything You’ve Ever Dreamed
  • Everything you've ever Dreamed

    上司が部下の面倒を見るのは仕事だ。だからたいていの事は仕事と割り切ればいい。しかしながら、部下が「面倒をみてもらった」という自覚をまったくもたないモンスターだと虚しさに襲われ心身に負荷がかかる。どうやら僕はそのようなモンスターを部下に持ってしまったらしく、ストレスで血便ダラダラである。死ぬ。僕が尻から流血している原因は社内抗争にある。人材不足の我が営業部は、会社上層部からの推薦で他部署から有望な人材を受け入れた。前々から知っている人物でひとつひとつ仕事を丁寧に進めていくので「一歩」というあだ名で呼ばれていた。数か月の付き合いだが、仕事ぶりはよくも悪くも目立たないが、真面目にやってくれている。まさかこの一歩氏が会社上層部から送り込まれた刺客だったとはね。 先週金曜日、「O社から内定をいただきました」と一歩君から報告を受けた。一歩君を担当に進めてきた案件だった。吉報を受けて、上層部の前期高齢者

    Everything you've ever Dreamed
    tsukamott
    tsukamott 2009/06/23
    希望の光
  • ジ・エンド・イズ・ザ・ビギニング・イズ・ジ・エンド- Everything You’ve Ever Dreamed

    「届かない思いや、報われない気持ちはどこへ行ってしまうのでしょうか」。僕の斜め前で青椒肉絲のピーマンを、解剖でもするような手付きで皿の縁へ避けていた総務のマヤちゃんが前触れもなくそう言うので僕は心を乱してしまう。言葉の末尾に半透明の疑問符のような曖昧さがあり、質問なのか独り言なのか、答えを求めているのかいないのか判断できなかったからだ。そして僕はなぜか遠く暗い宇宙を泳ぐ鯨のことを考え始めていた。 バカな宇宙人に手違いで拉致され、宇宙人A「キャトルミューティレーション!」宇宙人B「うわっキモ!地球人のアニメみたいな掛け声やめろよ〜」なんてコントの末にどこかの牛の身代わりにチンポコをくり抜かれ宇宙に遺棄された鯨。星の海を、行く先のない航海を、泳ぐ鯨。僕も宇宙鯨と同様に目的地を見つけられずにいる。 沈黙はいつも僕の背中を押す。なにか言わなければいけない気がしてくる。軽口で少女に陰毛の生えた程度の

    ジ・エンド・イズ・ザ・ビギニング・イズ・ジ・エンド- Everything You’ve Ever Dreamed
  • 静林の如く、女を語れ! 第二章 ともさかりえ - 未来の蛮族

    はじめに断っておくが、僕はともさかりえに恋したことはない。それどころか、僕は彼女について、何一つ語るべき言葉を持っていないのだ。かろうじて、顔がうつみ宮土里に似ているナア……というような感想を持つくらいである。僕にとって、ともさかりえは「語るもの」ではなくて、常に「語られるもの」だった。椎名林檎は、彼女を評して、「きれいで儚い人」だと語った*1。伊集院光は、「微妙な顔なのに美人扱い」「顔が曲がっている」といったような、かなりひどいことをラジオで喋っていた。(深夜の馬鹿力でそのようなことをよくネタにしていたように記憶している)。そのどちらも、僕にはいまいちピンと来なかったのだけれど、不思議に心の隅にひっかかってしまって、今日に至るまで忘れることができなかった。ともさかりえ自身よりも、ともさかりえについて語る彼らのことが気になっていた。僕には、彼らがともさかりえにかこつけて、他の何かを語ろうと

    静林の如く、女を語れ! 第二章 ともさかりえ - 未来の蛮族
    tsukamott
    tsukamott 2009/02/26
    僕の秘蔵のシングルCD”好きになったらキリンレモン”を贈呈したいくらいだ。
  • プログラマの誇りを減衰しないビジネスモデルを - GoTheDistance

    アツいエントリなんで思わずTBうってみる。 この業界の問題、それはプログラムが、新人〜3年目の作業と位置づけられていることだ。 プログラマーの誇りを見せ付けろ - 山大@クロノスの日記 正確に言うと上級プログラマも初級プログラマも同じ値段で評価されるってことが弊害である、ってことだと思います。予めXXX万円で作ってねという予算が決まっていて、その予算をオーバーしないことだけが成果の基準にあることが問題だと考えます。このルールにおいては、極論ですがコード品質が高くても低くても大差が無くねっていう力学が働きます。 基的にニッポンの受託開発のプロジェクトの場合は、大きく2つのプレイヤーがいます。 案件を立ち上げてお客さんへのコミット権限がある人・会社 立ち上げた案件をシステム化してデリバリする人・会社 ですが、今の流れでは工程が分断されちゃっているので、案件を立ち上げる人とシステム化してデリ

    プログラマの誇りを減衰しないビジネスモデルを - GoTheDistance
  • 私の異常なお見合い または私は如何にして心のタガを外しアナルパールの話をお見合いでするようになったか - Everything You’ve Ever Dreamed

    正月に話を持ちかけられて以来、「無理」「駄目」「嫌」「眠い」「多忙」といって断り続け、一時は逃げ切ったと思っていたのだが、母の執念たるや侮りがたく、「私の顔を立てろ」「誰が産んだと思ってる?」「金返せ」「親不孝者」という脅迫めいたメールを昼はスナック、夜はデニーズから、昼夜問わずドコモへ執拗に送り続けてくるものだから、日を追うごとに僕の精神は衰弱し、判断力は失われ、酒に逃げ、泥酔し、うっかり一度だけ「うるせーわかった」と返事をしてしまい、こないだの日曜はお見合い。相手は母の友人の25歳の娘さんで、漫画の格好をするのが趣味、らしい。コスプレ?他に情報はないのかと訊ねると母はふふと不穏な笑みを浮かべ、一枚の写真を一瞬見せ「あとは当日のお楽しみ」などとふざけたことを言うので眠れない夜が始まる。 で、当日。エクセレントなことに母と母の友人とその娘は待ち合わせの時間に待ち合わせ場所の喫茶店に到着して

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  • リア充雑誌「ゲイナー」の恐るべき破壊力:カフェオレ・ライター

    「メガネ」に「スーツ」。 サラリーマンのマストアイテムであるこの二つが、いま巷のナウでヤングな女子たちにバカウケと聞いて、僕は奮い立ちました! 苦節28年……今こそ人生で三度訪れるというモテ期の一回目を、自ら手繰り寄せる時! ……しかしそのためには致命的な欠陥があったのです。 それは、僕がメガネとスーツが絶望的に似合わないということ。着てるのに! 日常的に着てるのに! ゲイナーとかこっそり読んでみたりしてるのに! ……ということで、ファッションの要素が微塵もない非オシャレサイト、カフェオレ・ライターに、まさかファッション誌が献される日がやってくるとは夢にも思っていませんでしたが、ありがたく頂戴することになり、数日後……。 やってきました! ここでゲイナーについて簡単にご説明しておくと、主に20~30代のサラリーマンを対象としたファッション誌で、スーツを中心にカジュアルな服も幅広く取り扱っ

  • 霧にむせぶ冥府との境・大台ヶ原 - 沙東すず

    去年の夏に大台ヶ原(おおだいがはら)というところに行ってきました。重く立ちこめる霧、白骨のような立ち枯れのトウヒ、虚無的な鹿のまなざし…いままでに見た景色の中でもっとも冥府に近そうな神秘的な場所です。とはいえ冥府について気出して考えたことはあまりないので、「冥府はぜんぜんこんなじゃないです」と言われたら困るのですが…。 大台ヶ原は三重県と奈良県の県境に位置する高原です。標高1694.9mの日出ヶ岳をはじめとする同じような高さの峰が集まって、切り立った崖に囲まれた平原になっています。大和上市駅から奈良交通バス(上下各一)で山道をのぼって二時間弱で大台ヶ原駐車場に着くと、下界とは段違いの冷気にさらされ「えらいところに来てしまった」という気分に…。 日出ヶ岳 今回歩くのは、見どころが多く初心者向けの東大台コース*1。全長約8km、所要時間は4時間。平地ならなんということはありませんが標高差が

    霧にむせぶ冥府との境・大台ヶ原 - 沙東すず
  • Google の面接を受けてみた - 科学と非科学の迷宮

    Google の面接について書かれたブログ記事が面白かったので翻訳してみました。 原著者の許可取得済み。(Thank you, Petris!) 文 二週間ちょっと前、ぼくはカリフォルニアのマウンテンビューで Google の面接を受けてきたんだ! Google の面接が面白い体験だったから、ぼくはそのことを話したいんだ。(Google からはこの記事を出すゴーサインをもらった) ぼくが面接を受けた職種は Google SRE だった。SRE というのはサイト信頼性エンジニアリング(Site Reliability Engineering)という意味だ。サイト信頼性エンジニア(SRE)はソフトウェアエンジニアでもあり、システム管理者でもあって、Google の製品サービスを端から端まで責任を持つんだ。 合計8回の面接があった。最初の3つは電話越しで(電話面接)、残りの5つは現地での面接だ

    Google の面接を受けてみた - 科学と非科学の迷宮
    tsukamott
    tsukamott 2009/01/23
    これはあとでちゃんと読むつもりのエントリなんだ!
  • 君へ - Everything You’ve Ever Dreamed

    やあ、久しぶり。元気ですか?おかげさまで僕はあれ以来インポです。このあいだ酔っぱらった夜に君にメールを送ってしまいました。君に届くはずのメールは総務のマヤちゃんに届いていました。次の朝、総務ガールは僕に文句を言ってきました。僕はただ頭を下げて謝りました。 でもそれはいい。いつもは遠くから眺めているだけの、総務ガールの黒いニーソックス。膝頭をくるりと隠す憧れのニーソックス。夢にみるくらいに憧れた存在を間近に見れたのだからそれはいい。よくよく考えてみると君のアドレスを消してしまった僕が君へメールを送れるはずもなかったのだ。だから僕はこうして、朝のマクドナルドコーヒーを飲みながら君への手紙を書いている。 僕は悲しい。何かの間違いだと思うのだけれど、mixiで僕は君からアクセスを禁止されている。僕にとって鼻毛ほども役に立たない、たいして面白くもない、君の、可愛らしいmixi日記。僕は、そんな君の

    君へ - Everything You’ve Ever Dreamed
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