人工知能の研究してる人から「僕、ポパーの反証可能性、キライなんです。人工知能が出した予想を、反証可能性がないじゃないか、っていびる教授がいて」と言われた。ああ、その気持ちわかる、と思った。その教授は反証可能性の適用範囲を間違ってる。 反証可能性は、ある程度検証が進み、妥当だと認められた仮説、つまり「理論」には必要だけど、まだ予想でしかないものに強く求めるとただの「予想つぶし」にしかならない。 病気だと症例報告というのがあるらしい。これまで知られている病気とはどうも異なるという場合、もしかしたら新しい病気かもしれない、というもの。もしかしたら二度と現れない病気かもしれない。気のせいだったかも、勘違いだったかもしれない。しかしそれを見逃したら大変なことになるかもしれない。 エビデンス出せっつったって、一件しか症例しかなければ、出しようがない。「反復数がないものはエビデンスとは言えない」なんて言