「業界のトップランナー」という言葉をよく目にする。正直、私はあまり関心がない。もちろんトップを走り続けるには大変な努力が必要だと思う。才能も必要かもしれない。でも、それを真似ようとしたらしんどいし、そもそも才能がないと無理、というなら、私と無縁な話。参考にしようがない。 私がものすごく興味を惹かれるのは、「ボトムアッパー」(はい、たった今私が作った造語です)。才能がないと見なされていた人、育てても無理だろうと思われていた人たちが、それぞれに持てる力を発揮し始める。そういうボトムアップの活動をされている人に、強く強く魅力を感じる。 私はいくつかの幸運に恵まれて今があるが、その幸運がなければ、私はもちろん勉強しなかったし、努力しなかったし、社会で活躍することもなかっただろう。菲才の私がいささかでも活躍できたとするならば、それは幸運のおかげだといえる。 私は公立中学(しかも大阪市では成績がずいぶ