スパイを行う不正ソフト(マルウェア)である "Flame" (フレーム)は世界的な暗号学者でないと 突破できない数学的な問題をクリアしている。 Flameは2012年5月に発見された。MD5でのメッセージ署名について、別のメッセージを使って同じ署名(ハッシュコード)を作る処理を実行している。MD5とSHA1など、MD4系列のハッシュコードはかく乱が不足していて、十分に分散した値のハッシュコードが生成されない問題があることは、2008年ごろから指摘されていた。FlameというマルウェアはMD5のハッシュコードのコリジョン発生を利用した初めてのマルウェアとのこと。 Flameが明るみに出たあとは、運用を停止して経過も消去する命令が送られている、とのこと。FBIがStuxnetの情報漏えいについて調査中の記事では、米国がイランに対するサイバー攻撃を継続している、という情報漏えいについて調査してい