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運用自動化というと「コスト削減」「効率化」といったイメージが強いが、攻めの経営を支える武器となるものでもある。後編では外資ベンダー3社の運用自動化ツールを紹介する。 2008年ごろから注目を集め始めた運用自動化。ビジネスの要請に応じてIT基盤を迅速・柔軟に整備・変更する必要性が増している今、その重要性がますます高まっている。特に仮想化、クラウドによりシステムが複雑化している今、システムの規模にもよるが、人手だけで作業の効率性・確実性を担保することにはもはや限界がある。「人員削減」「コストが掛かる」「万一の時が不安」といったネガティブな見方も少なくないが、一部ではオープンソースの自動化ツールを積極的に取り入れる動きもあるなど、自動化導入の機運は着実に高まりつつあるようだ。 JobSchedulerの機能と設定~基礎編 DevOps実践に有用なZabbixの機能~自動化機能で運用負荷削減 こう
2013年12月1日、東京・外苑前のオラクル青山センターにて、テスト自動化研究会(STAR)が主催する「システムテスト自動化カンファレンス2013」が開催された。 STARによると、システムテストの自動化に特化したものとしては日本初の勉強会になるという。カンファンレンスでは多数の参加者が熱心に耳を傾けていた。その様子をレポートしよう。 テスト自動化を開発の“武器”にするための3つのポイント オープニングセッションにはSTARの近江久美子氏が登壇。「よりよいテスト自動化のためにちょっと考えてみませんか?」と題して講演を行った。 近江氏は最初に、テスト自動化のゴールについて「『効率化したい』『手動ではできないテストがしたい』など、目的は現場ごとに異なる」と述べ、「まずは何を目的にしているかを考え、それに合わせた実現手段を取るべきだ」とした。テスト自動化で可能となるものも多いが、そのために増える
クラウドOSは、データセンター内のハードウエア全体を抽象化し、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)として提供する基本ソフトウエア(OS)である。アプリケーション(運用管理ツール)に対してAPIを提供し、ハードウエアを抽象化して利用できるようにするという点が、従来型OSと共通する ユーザー企業はIaaSを選択する際、それがどのクラウドOSを用いて構築されているのかを、押さえておく必要がある。どのクラウドOSに対応してシステム運用の仕組みを作っていくかが、その後のクラウド活用シナリオを大きく左右するからだ。 例えば、異なるクラウド事業者であっても、クラウドOSが同じなら、管理用APIの仕様も同じなので、同一の運用管理ツールを利用できる。異なるクラウド事業者のクラウドをまたいでシステムを一元管理したり、移行したりするのが容易になる。 多くのクラウド事業者が使い続けるクラウドOS
スポーツ関連情報サイト「Yahoo!スポーツ」のシステムは、新3種の神器を三つすべて使って開発・運用されている。導入の経緯やその効果を紹介する。 「ユーザーにより良いサービスを提供するため、システムを継続して頻繁に作り変えていく必要がある。ITの現場は、頻繁にシステムを変更できる体制や仕組みを整えておかなければならない」─。 これは、ヤフーの内田誠悟氏(メディアサービスカンパニー 開発本部 エンジニア)が描く、ITの現場の理想的なあり方だ。だが、内田氏が2012年7月に配属されたチームは当時、この理想とは異なる状態だったという。 システムを頻繁に変更できない現場 内田氏らのチームにはITエンジニアが18人おり、スポーツ関連情報を提供するWebサイト「Yahoo!スポーツ」や「スポーツナビ」を担当している。 情報提供といっても、テキストと写真だけの単純なサイトではない。例えばプロ野球の試合経
個人がなぜ、オープンソースソフトウエア(OSS)の開発に取り組むのか。リーナス・トーバルズ氏はかつて、Linuxの開発を始めた動機を「Just for fun(楽しかったから)」と語った。 一方、「CI(継続的インテグレーション)」ツールのOSS、「Jenkins」の開発者である川口耕介氏は、その動機を「怒り」だと語る。川口氏の「怒り」が今、世界中のソフトウエア開発者の生産性を、大きく変えようとしている。 CIとは、ソフトウエアの開発プロセスにおける省力化作業全般を指す。Jenkinsを導入することで、開発者はソースコードのコンパイルやビルド、テスト、品質検査、サーバーへの展開などを自動化できるようになる。 Jenkinsのイラストロゴは、蝶ネクタイをした「執事」だ。開発者にとって面倒なビルドやテストといった作業を確実にやってくれる執事、それがJenkinsなのである。 川口氏は、米サン・
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