FTPにはハニーポットが効かない 前々回の記事でアンチウイルス製品はEメールにかなり有効であることがわかりました。その理由の1つとしてEメールにはハニーポットが有効であることが挙げられます。ハニーポットとは「おとり」を使って攻撃やマルウェアなどを見つけ出す手法です。Eメールの場合だとインターネット上に、マルウェアを収集するためのメールサーバを設置し、マルウェア付きのEメールを受け取り、そこで見つかったマルウェアに対するシグネチャを作成します。顧客のネットワークよりもハニーポットが先にマルウェアを見つければ顧客がそのマルウェアに感染するのを防ぐことができます。 しかし、この手法はFTPにはあまり有効ではありません。Eメールの場合は、攻撃者がプッシュ型でマルウェア付きのEメールを送ってきますが、FTPの場合はFTPクライアントがFTPサーバにファイルを取りにいくプル型です。攻撃者はFTPサーバ