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ブックマーク / yasuhisa.com (87)

  • コンテンツを意識してWebデザインするとは

    11月27日に WordCamp Tokyo 2011 が開催されました。そこで「コンテンツ戦略を意識した今後の CMS の姿」という講演をしました。WordPress を中心にしたイベントでしたが、私の講演では WordPress に留まらず、今後必要とされる Web コンテンツに必要とされる CMS のあり方について解説しました。講演の意図について知りたい方は前回の記事「コンテンツを軸にしてCMSを使おう」をご覧ください。 機能至上主義からの離脱 CMSの話になると、どうしても機能の話になるのは以前から疑問を感じていました。日だと Movable Type の支持は高いですが、MT と WordPress を機能比較でしか議論できないのはどうも寂しい気がします。機能は重要ですが、機能を前提にしてサイト構築すると、結局クライアントやサイト観覧者のメリットにならない場合があります。ニーズ

    コンテンツを意識してWebデザインするとは
  • 公共機関が必要なのはWebサイトではなく配信チャンネル

    佐賀県武雄市が市のページをFacebookへ移行することで話題になっています。ニュースは「市長がはまっている 佐賀県武雄市、市のページをFacebookに完全移行へ」というキャッチーなタイトルが付いていますが、現在の Web サイトの情報は今後アーカイブとして残るみたいですし、会員登録をしなくても Facebook の情報は観覧出来るので、利用者・住民には大きな隔たりはないかもしれません。 公共機関が Facebook を中心とした活動をする、というのは武雄市が最初ではありません。インド デリー市の警察署は、住民から交通ルール違反をしている車・バイクの情報を募集しています。摘発した乗用車の登録番号を発表して、活動を随時知れるようになっています。 日フェイスブック学会というグループを立ち上げるなど、武雄市は Facebook 熱が高いのでこうしたアプローチをとったという考え方も出来ますが、

    公共機関が必要なのはWebサイトではなく配信チャンネル
  • Kinectから始まる新しいインタラクション

    既に 1000 万台が販売されていると言われている Microsoft Kinect。コントローラーを持たなくても身体を動かすだけで様々な操作を実現するこのデバイス。USB接続を使用していることもあり、発売開始直後から、PCMac に接続をしてハッキングをする方が続出。プログラミングのためのプラグイン・アドオン・ライブラリが続々と登場しました。久々にモノ作り魂に火が付いた方も少なくないと思います。 こうした開発者達の草の根活動を禁止することは出来たはずですが、あえてそれをしなかった Microsoft はさすが。先日、公式の SDKがリリースされたことにより、今後さらに Kinect を活用した試みが増えるでしょうし、実際に使えるサービスとしてビジネスを始める方も出るかもしれません。もう Kinect ハックではなく、正式な Kinect 開発になったわけです。 医療、教育、マーケテ

    Kinectから始まる新しいインタラクション
  • 2011年 UI / UX トレンド

    2011年の1月。まだ年が始まったばかりでしたが、今年の Web デザイントレンドという記事が発表されたりしていました。その後、数々のトレンド記事が国内外で数多く紹介されていますが、ルック&フィールに関する話題、又は技術的な側面から見た話題が多くを占めています。こうしたトレンドを知ることは重要ですが、トレンドの全体像として捉えるには多少偏っていると思います。そこで今記事では、UI / UX デザインの側面からみた 2011 年のトレンドを幾つか紹介していきます。 この記事で挙げる幾つかのトレンドが現れるキッカケを作ったのは、テクノロジーと Web が今まで以上に強い連携が可能になったからです。デスクトップ(又はオフライン)アプリケーションと同等の能力を Web で実現出来るようになったことで、UI デザインの考え方も大きくシフトしました。Ajax が大きな注目を浴びた 2005 年頃も同じ

    2011年 UI / UX トレンド
  • UXの下準備に使える3要素

    利用者によりよい体験を提供するために設計をする・・・といっても膨大な課題です。どれに手を付け始めたら良いか分かりませんし、何にフォーカスして考えたら良いのかもハッキリしません。ペルソナ、シナリオ、ストーリーなど、UX を考える上で便利な方法論やツールはありますが、照準を絞った視野がなければ一体何をしているのか分からなくなる場合もあります。UX はユーザビリティやインタラクションデザインに比べ、照準が広くなってしまう場合があり、何に注目し、どう設計するのかがあやふやになりがちです。 プロジェクトUX の何にフォーカスしたら良いのか分からない。そんな時は「体験」の意味を少し分解し、結局のところ利用者は何をしたいの?という部分に立ち返ると何をしなければならないのかが見えやすくなります。そこで、UX を大まかに3要素に分解してみました。 1. 人 モバイルにある3つの場所レイヤー で、人は3種

    UXの下準備に使える3要素
  • 失敗を繰り返そう : could

    言葉 失敗を繰り返そう スタートアップの世界には「Fail often. Fail quickly (失敗を早くたくさんしろ)」という言い回しがありますが、これはデザインや開発にもいえることだと思います。失敗しない方法を学ぶより、失敗したことによって学べることのほうが圧倒的に多いです。 読みにくい記事がある理由 記事ごとにレイアウトや装飾を変えるようになってしばらく経ちます。中にはおもしろいもの、うまく表現されたものもありますが、読みにくい記事も少くないと思います。文章のフローが変則的すぎて読みにくい、色の使い方が読み難くしているものなど様々だと思います。Twitter や はてブにコメントを残す方もいらっしゃるので、どれが評判が良くなかったのかも多少わかります。 なぜ読みにくいのか?なぜそんな記事を作っているのか?それは単純に私が失敗しただけです。 雑誌では奇抜な背景や色を使ったり、変則

    失敗を繰り返そう : could
  • Webコンテンツをもう一度考える

    MdNが刊行していた雑誌「Web Strategy」第一号に掲載されていた記事を若干調整したものです。2005年の記事ですが、2011年現在にも通じる部分があるので掲載することにしました。 文字数が多いので ePub 版と PDF 版を別途用意してあります。あとでじっくり読みたい方はそちらをご利用ください。 ePub (504k)PDF (655k) 変わったもの変わらないもの インターネットが一般ユーザーにも利用されるようになってはや10年以上になる。10年の間にデータ転送速度は動画を気軽にダウンロードできるほどのスピードになり、有線のパソコンだけでなく携帯電話をはじめとした様々なネットデバイスからワイヤレスでアクセスすることも容易になった。こうしたユーザー側のネットとのつながり方の変化だけでなく、企業側(コンテンツプロバイダー側)のネットの関わり方も変化してきている。ひと昔は名刺に U

    Webコンテンツをもう一度考える
  • ビジュアルツールのもつジレンマとツールの選び方

    先日、Quora のほうで Life Without Photoshop というエントリーを見つけました。Quora.com のデザインは最初からコードで作り始めたというエピソードとブラウザ上でデザインすることのメリットがまとめられています。 Webサイトデザインで国内外で人気なのはやはり Photoshop と Fireworks。こうしたビジュアルツールも含めてメリット・デメリット、そしてツールの選び方を考えてみました。 絵描きツールが引き起す誤解 Photoshop, Fireworks いずれも素晴らしいツールですし、片方にしかない魅力的な機能があります。どちらが優れているのかといった話がされるかもしれませんが、いずれにしても油絵が好きかアクリル絵が好きかくらいの小さな違いです。それぞれ描き上げるプロセスが若干異なりますし、完成する『絵』も少し違います。しかし、どちらも似たような『

    ビジュアルツールのもつジレンマとツールの選び方
  • Webデザインにある駆け引きとコダワリ

    Webは人とデータに開放された世界 電子書籍の登場で、再び DTP デザインと Web デザインが比較されることが増えてきた印象があります。もちろん以前から「DTP デザインの呪縛」のようなものが Web デザインの世界で長く受け継がれています。随分 Web に最適な手法が盛り込まれているものの Dreamweaver のような老舗アプリは「DTPデザイナーでも Web サイトが作れる」というコンセプトが今も残っています。Webデザイナーは表現の仕方の違いからフラストレーションをためている方もいると思いますし、発注者側も DTP と Web の違いを伝えてもらっていないことからコミュニケーションに困っている場合もあると思います。 紙には物理的な境界線があることから情報量に限界がありますが、完全に隔離された世界を作ることができます。その世界は紙という媒体によって完全に守られていて、デザイナー

    Webデザインにある駆け引きとコダワリ
  • SEOとデザインは今後より密接になる理由

    SEOの終わる部分とそうでない部分 情報が無限大に広がる Web の世界。そこから自分にとって必要な情報を見つけ出すのは至難の業です。 そこで、検索エンジンが活躍するわけですが、ただ Web サイトを作っただけで的確なかたちで検索結果に表示されるとは限りません。コンテンツ配信側が検索エンジンに対して自分たちのサイトがどういったサイトなのかを的確に知らせることを「SEO (Search Engine Optimization)」と呼びます。検索する利用者に対して効果的に露出したいという意味で「SEO対策する」という言葉が使われることがあります。この場合、SEO は瞬時にアクセス数を上げるための起爆剤として活用していると考えることができます。 SEO はこうした起爆剤的な要素だけを指しているわけではありませんが、「アクセスが上がる」というキャッチーなフレーズが付随されていることもあり、SEO

    SEOとデザインは今後より密接になる理由
  • らくだをデザインしていませんか?

    A camel is a horse designed by committee. (ラクダとは委員会によって設計された馬である)Alec Issigonis らくださんがかわいそうですが、いろいろなアイデアを盛り込むことで結果的に何がなんだか分からない不細工なものが出来てしまうという意味が込められています。「We just made a camel(らくだをつくってしまった)」という表現を使う場合がありますが、語源は上記の格言になります。デザインの決定権をもっている人がたくさんいて、彼等の意見をすべて取り入れてしまうことで最初のビジョンとはかけ離れたものになってしまう・・・なんとも人ごとではないシナリオです。 以前「デザインが失敗してしまう理由」でもデザインをしない方や知識のない方が決定権をもつことが失敗に繋がると紹介しました。プロジェクトに携わっているのであれば誰でも言いたいことはあり

    らくだをデザインしていませんか?
  • モバイル開発に欠かせないテストツール14選

    Adobe Device Central CS5 Adobe CS5 をパッケージ購入すると一緒についてくるモバイルデバイスのテスト環境。様々なエミュレーターが存在しますが、オールインワンで素早くテストがしたい場合はこちらがオススメです。特に Flash を活用したモバイルサイトをテストするのであれば欠かせない存在です。 Android SDK Javaで開発されているので、Mac, Windows, Linux で動作する公式のエミュレーター。2011年1月現在、Android OS 1.1 〜 2.3 までのテストが可能。エミュレーターは実際のスマートフォンと同じ動作をするので、ディフォルトのブラウザだけでなく、Opera Mini や Firefox など他のブラウザをインストールしてテストすることができます。 iOS SDK XCode も含め諸々ダウンロードしなければいけませんし

    モバイル開発に欠かせないテストツール14選
  • ストーリーで再認識するコンテンツの大切さ

    CSS Nite LP11のミニワークショップ「人の特徴から見えてくる次のデザイン提案」の受講者のアイデアを共有します。過去2回の紹介は以下をご覧ください。 物理的な近さと心理的な近さから考えるプロセス ペルソナからはじめるストーリーの構築 今まで発表したサイトは CSS Niteの提案でしたが、課題にでていたサイトは CSS Nite だけでなく KDDI Web Communications 様の CPI もありました。今回紹介する @iichikoh さんには CPI のサイトの提案を挙げていただきました。 ストーリーについてkazumissimiさんの発表のときに解説したので詳しくはそちらを参照してください。 機械的なスペックや機能よりストーリーとして語ったほうが伝わりやすい場合があります。物語(ひとつの話)になっていたほうが情報を理解しやすいという調査結果もあります。人の記憶に残

    ストーリーで再認識するコンテンツの大切さ
  • ペルソナからはじめるストーリーの構築

    cssniteのサイトを対象とし、はじめて参加される方へ敷居を下げる改善プラン抽出の為、既存サイトとあるべき像を擬人化@nakagawanさんのプレゼン内容をプチ実践。 from: kazumissimi 前回に引き続きCSS Nite LP11のミニワークショップ「人の特徴から見えてくる次のデザイン提案」の受講者のアイデアを共有します。JWDA の中川さんが自身のセッション内で「ペルソナをつくる」という話をされていましたが、ペルソナつくりを今回のワークショップに取り入れて発表したのが kazumissimiさんです。 人は様々な情報をそのまま丸暗記しているのではなく、何かのトリガーを頼りにして記録した情報を呼び戻す傾向があります。「CSSのバグを回避する」といった、いかにも丸暗記で学習したように思える事柄も回避方法だけを思い出すわけではありません。バグに遭遇したときの苦労や、回避できたと

    ペルソナからはじめるストーリーの構築
  • ブレないワイヤーフレームを作るコツ

    すべてのワイヤーフレームは平等ではない 「ワイヤーフレーム制作の5つのアプローチ」で一見同じようにみえるワイヤーフレームにはそれぞれ特徴があり、目的に応じて使い分けた方が良いという話をしました。違うアプローチが幾つもあることは分かりますが、ではどのようなときにどれを使えば良いのでしょうか。選択するためのチェックポイントは4つあります。 ワイヤーフレームを作る目的はなにか 作ることで何を達成させたいのかを明確にします 制作プロセスのどのフェイズで用いるのか どのタイミングで作るかによってワイヤーフレームが果たさなければならない役割は変わります 誰がワイヤーフレームを見るのか クライアントなのか、デザイナーなのか、開発者なのかで異なりますし、彼等のプロジェクトに対する理解度にもよります 誰がワイヤーフレームを活用するのか ワイヤーフレームを使ってデザインをするのか、開発を進めるのか、それとも特

    ブレないワイヤーフレームを作るコツ
  • Webを活用したマニュアルの役割とは

    先週、新宿で開催されたテクニカルコミュニケーションシンポジウム2010にて、パネルディスカッションのパネラーとして参加させていただきました。Web技術やデザインに関連する話ではなく、ネット社会のいまとマニュアルのこれからを考えるという内容でした。マニュアル(テクニカルライティング)という世界はあまり詳しくありませんでしたが、出演のオファーをいただいた2ヶ月前から調査・勉強をし、このサイトでも紹介しているような情報を交えて話に加わりました。 そもそもマニュアルとは? 電子書籍でもハマる問題ですが、今までのマニュアルの見た目・印象を活かしつつ電子化してしまうと、紙のように見えて紙ではないよく分からないデジタルマニュアルになります。「よりリッチに」ということでインタラクティブなコンテンツが盛り込まれた CD-ROM が同封される場合もあります。しかし、そんな形ではマニュアルの電子化に未来はありま

    Webを活用したマニュアルの役割とは
  • 組み立てるだけのサイト制作プロセスを変えるヒント

    書籍や雑誌をはじめとした印刷物。TVやラジオで見られるような広告。デスクトップで動作するソフトウェア。これらの制作プロセスは Web サイト制作において影響を与えてきてモデル。テクノロジーやノウハウが蓄積され独自性も多少出て来たものの、Webサイト制作プロセスは基的なところは10年くらい変わらないのではないでしょうか。 配布してしまったら終わりの印刷物。一瞬でもインパクトがあればそれで良いテレビCM。企画といっても仕様や機能を決める話になり、始めたら後に戻りにくいウォーターフォール式のソフトウェア開発。いずれのプロセスも長所はありますし、それぞれの形に合っているから使われているわけですが、人と人、情報と情報、そして人と情報が常に双方向に繋がり続けている Web という有機体にはいずれの方法も適していません。 流動的に変化を続ける Web だからこそ、アジャイルソフトウェア開発が受け入れら

    組み立てるだけのサイト制作プロセスを変えるヒント
    tsutomura
    tsutomura 2010/08/20
    読みにくい…
  • 青森で話したUXの大事なコト : could

    UX講演 青森で話したUXの大事なコト 「UX実現には何をしなければいけないの?」と考える方もいると思います。デザインそのものにも言えますが、UX もある特定の作業と結びつけることは出来ませんし、そう解釈することでビジョンを共有するというもっと大事なことが抜けてしまう可能性があります。 先週7月17日、青森のほうで UX をテーマにした講演をしました。青森は CSS Nite AOMORI 2007 以来、毎年来青しているので「訪れる」というよりかは「戻ってきた」というイメージがしますね。2008年前はWebマーケティング、そして2009年はコンテンツ戦略について話をしました。来青経験はあるものの、ほとんどのセミナーが講演のみでしたが、今回はセミナーとワークショップをワンセットにしたイベントでした。 UX は概念的な説明になりがちですが、講演で解説した道筋を、続くワークショップで具体的に体

    青森で話したUXの大事なコト : could
  • 使いやすいさと認知負荷のバランス感覚

    私たちが「使いやすい、直感的」だといっている機器やソフトウェアでも、脳や身体は何かしらの処理を行っています。自分が使いやすいと思っていることも、人にとってはそうではない場合があります。これはリテラシーの高い/低いということで片付けることが出来ることでしょうか。デザインを考えるにおいて「簡単に(気軽に)使ってもらう」ということはひとつの課題であると同時に目標です。 インストラクショナルデザインは、人がいかに学習するのかを研究しデザインする分野です。Wikipedia では「より良い学習の環境を総合的にデザイン」と書かれているので、教育分野のデザインと考える方も少なくありません。20世紀後半から今世紀になると人の学習の仕方だけでなく、脳がどのように情報を処理するのかにも注目が集まりはじめます。こうした背景から認知負荷理論 (Cognitive Load Theory) が登場します。 人の認知

    使いやすいさと認知負荷のバランス感覚
  • Google Font API で手軽に始めるフォント遊び

    昨日開催された WDE ex -vol9 (Twitter TL) の懇親会で「Googleフォントのホスティングやれば良いじゃないか」という話題が出ていたのですが、朝起きたら Google Font API として現実的なものとなっていました。Web Font をホスティングしているサービスは海外で既に幾つかありますが、ほとんどが JavaScript のコードを貼付ける方法が採用されており、中には body 内に記述しなければならないものもあり、エレガントな方法とはいえませんでした。 今回公開された GoogleAPIJavaScript を使うのではなく、CSS をリンクするだけ。使いたいフォントをディレクトリから選び、リンクした CSS ファイルに変数としてフォント名を記述するだけになります。シンプルかつ簡単です。 <link rel="stylesheet" ty

    Google Font API で手軽に始めるフォント遊び