今、家を買うべきかどうか。結論から言うと、その人のライフスタイルで、買うかどうかを考えるべきだ。家を買う環境自体は悪くはない。金融機関の住宅ローン金利は、2~3年前より優遇されているし、住宅価格も下がっている。住宅ローン控除も拡充されている。買いやすいことは事実だが、収入がついていけるのかが重要だ。 貯蓄が急減するなら今、家は買うな ファイナンシャルリサーチ代表 深野康彦●1962年生まれ。2006年から現職。著書には『家計崩壊──「見えないインフレ」時代を生きる知恵』など。 住宅を買う場合、一般的には、住宅ローンを組むことになる。2010年度から「子ども手当」の支給が始まる予定だが、本当に教育費がかかる高校生や大学生のいる家庭には出ない。しかも、今40歳前後で、子供が小学生くらいの人は、子供が高校生や大学生になる頃には、収入が頭打ちになる可能性もある。 今後も収入が増え続けて余裕があるか