パナソニックは9月29日、くり返し曲げたりねじったりしても性能を維持できるフレキシブルリチウムイオン電池を開発したと発表した。厚さ0.55ミリで、3種類のサイズを用意。カード型デバイスやウェアラブル端末向けに、10月下旬からサンプル出荷する。 カード型端末の電源には従来、薄型リチウムイオン電池などが搭載されてきたが、衣服のポケットや財布などの中でたわんだりねじれたりして変形して劣化し、機器の動作時間が短くなるという課題があった。 新製品は、曲げ・ねじりに強い独自の積層電極構造を採用し、カード向けJIS規格以上の曲げ・ねじり耐性を確保。曲げ半径R25ミリ、ねじり角25度でくり返し曲げたりねじったりしても、性能を維持できるという。 曲げ半径R25ミリで1000回の曲げ試験と、ねじり角±25度/100ナノメートルで1000回のねじり試験を行ったところ、それぞれ初期容量比99%以上の容量を維持した