中東情勢をめぐって国連の安全保障理事会が一致した対応を打ち出せないなか、日本を含む非常任理事国10か国は暴力の連鎖を非難する共同声明を発表しました。 中東情勢の緊迫化を受けて、国連安保理は先月下旬以降、繰り返し緊急会合を開催していますが、常任理事国間の意見の対立も伝えられ、決議を採択するなどの一致した対応を打ち出せていません。 こうした中、日本を含む非常任理事国10か国は3日午前、共同声明を出し、中東での暴力の連鎖を非難するとともに、すべての敵対行為の即時停止を呼びかけました。 声明ではすべての当事者に対し、国際人道法などにおける義務を尊重するよう求め、民間人の保護を強く要請しているほか、外交的解決が唯一の進むべき道だと強調しています。 イスラエルの外相が2日、国連のグテーレス事務総長を「好ましからざる人物」に指定しイスラエルへの入国を禁止すると発表したことについて、国連の安全保障理事会は
4日午前、千葉県のいすみ市と大多喜町を結ぶいすみ鉄道の国吉駅と上総中川駅の間で走行中の列車が脱線する事故がありました。乗客100人余りにけがはありませんでしたが、いすみ鉄道は5日と6日は全線で運転を見合わせ、代行バスによる輸送を行うとしています。 いすみ鉄道によりますと4日午前8時10分ごろ、いすみ市の国吉駅と上総中川駅の間を走行していた大原発上総中野行きの列車で異音がしたため、運転士が緊急停止しました。 列車は2両編成でいずれも脱線していて、あわせて8つある車軸のうち6つがレールから外れていたということです。 当時、列車には通学中の高校生を中心に104人の乗客と運転士1人が乗っていましたが、けが人はいませんでした。 現場は国吉駅から西におよそ500メートルの場所で、事故を受けて国の運輸安全委員会の鉄道事故調査官2人が、車両のほか脱線した場所の手前およそ100メートルにわたってレールを調べ
滋賀県と岐阜県にまたがる、標高1377メートルの伊吹山。 日本百名山のひとつで、かつては年間20万人以上が訪れる、観光客や登山者でにぎわう山でした。 しかし、ことし7月。 ふもとの滋賀県米原市の伊吹地区で立て続けに土砂災害が3度発生しました。いずれの災害でもけが人はいませんでしたが、床上まで土砂が流れ込むなどあわせて7軒の家に大きな被害が出ました。 なぜ同じ地区で繰り返し土砂災害が発生したのか。 原因を探っていくとある意外な存在にたどりつきました。 (大津放送局 記者 丸茂寛太) ことし7月1日午前10時前。 1本の連絡が消防団から米原市に入りました。 「土砂崩れがあり、人が通れないくらい道路に流れこんでいる」 土石流が発生したのは伊吹山のふもと、300人あまりが住む伊吹地区。 現場に駆けつけたNHKのカメラマンが撮影した映像には、伊吹山から流れ出たとみられる大量の土砂が道路を寸断している
立憲民主党の新たな人事で、次の衆議院選挙の総合選挙対策本部の本部長代行に小沢一郎衆議院議員が就任しました。一方、衆議院選挙の立候補予定者は目標としていた200人を超えたとしています。 立憲民主党は新体制の発足後、初めてとなる常任幹事会を国会内で開きました。 この中で、新たに野田代表がトップを務める次の衆議院選挙の総合選挙対策本部の ▽本部長代行に小沢一郎衆議院議員が ▽筆頭副本部長に岡田前幹事長が それぞれ就任することが承認されました。 このほか ▽党の幹事長代行に、野田代表に近い手塚仁雄衆議院議員が起用されることや ▽先の代表選挙に立候補した吉田晴美衆議院議員が、ジェンダー平等推進本部の本部長代行に就任することも報告されました。 また会合では、次の衆議院選挙の立候補予定者が党の活動計画で目標としていた200人を超えたことや、政治とカネの問題をめぐり党執行部が引き続き政治資金パーティーの開
石破総理大臣は、あす4日に行う所信表明演説で物価上昇を上回る賃上げの実現に決意を示すとともに、経済対策を早急に策定し、低所得世帯への支援などを行う考えを表明する見通しです。 石破総理大臣は、4日、衆参両院の本会議で所信表明演説を行います。 この中では経済政策について「日本の経済を守り、国民生活を守り抜く」として、物価上昇を上回る賃上げの実現に決意を示すことにしています。 その上で、最低賃金を2020年代に全国平均で1500円まで引き上げることを目指す考えを改めて明らかにします。 そして、賃上げと投資がけん引する成長型の経済の実現を図るため、早急に経済対策を策定し、当面の対応として物価高の影響を特に受ける低所得世帯への支援などを進めるとしています。 一方、急速に進む人口減少については「国の根幹に関わる課題で『静かな有事』だ」と指摘し、子育て支援のため短時間勤務の活用や、勤務間インターバル制度
サッカーJ1のFC町田ゼルビアは先月行われたサンフレッチェ広島との試合で、スローイングの際にボールを拭くためのタオルに、サンフレッチェの選手が水をかけたなどとして、Jリーグを通じて見解を求めたことを明らかにしました。 これは2日、ゼルビアの原靖フットボールダイレクターが報道陣の取材に対して明らかにしました。 それによりますと、先月28日に広島で行われたサンフレッチェとの首位攻防戦で、スローイングの際にボールを拭くため、ピッチサイドに置いていたタオルにサンフレッチェの選手が水をかけたり、移動させたりしたとしています。 ゼルビアはロングスローからゴールを狙う攻撃が重要な得点パターンで、こうした行為はプレーの妨害にあたり、看過できないとして2日までにサンフレッチェに対してJリーグを通じて見解を求めたということです。 さらに各クラブに対して試合中、相手の備品に意図的に触らないよう注意喚起することを
江戸時代に活躍した絵師、伊藤若冲と円山応挙が合作したとみられる、びょうぶが見つかりました。専門家は「若冲と応挙の接点を示すはっきりとした資料が見つかったのは初めてで、貴重な発見だ」としています。 見つかったのは、墨で絵が描かれた二曲一双の金びょうぶです。 個人が所有していたものを、日本美術に詳しい明治学院大学の山下裕二教授が鑑定に当たり、絵の特徴などから、江戸時代に京都で活躍した絵師 伊藤若冲と円山応挙が1787年ごろに手がけたびょうぶと判断しました。 ▽梅の木の下で泳ぐ2匹の「こい」を、立体的に描いたものは応挙が手がけたということで、びょうぶの紙の継ぎ目や落款の位置などから、合作したとみられるということです。 山下教授は「若冲は鶏、応挙はこいと、それぞれが最も得意とする題材を描いていて、絵のクオリティーも大変高い。注文者が画題を指定して依頼したのではないか。道ですれ違っていてもおかしくな
イスラエルのカッツ外相は2日、SNSへの投稿で国連のグテーレス事務総長を外交上受け入れられない人物だとしてペルソナ・ノン・グラータ=「好ましからざる人物」に指定しイスラエルへの入国を禁止すると発表しました。 このなかで「イランによるイスラエルへの攻撃を明確に非難できない者は、イスラエルの地に足を踏み入れる資格はない。グテーレス事務総長は去年10月のイスラム組織ハマスによる虐殺をいまだに糾弾していない」などとしています。 イスラエル ダノン国連大使「事務総長の姿勢に非常に失望」 イスラエルが国連のグテーレス事務総長を「好ましからざる人物だ」としてイスラエルへの入国禁止を発表したことについて、イスラエルのダノン国連大使は2日の会見で「私たちはグテーレス事務総長の姿勢に非常に失望している」と述べました。 ダノン国連大使は入国禁止にした理由の一つとして、イランからのミサイル攻撃を受けてグテーレス事
消費税の「インボイス制度」が始まってから10月1日で1年がたち、国税庁によりますと450万以上の事業者が登録しています。 事業者からは事務やコストの負担が増加したという声もあり、国税庁は、税負担の軽減を図る特例制度を紹介するなどして、引き続き制度の周知を進めています。 去年10月1日に始まった「インボイス制度」は、消費税の納税額を正確に把握することなどを目的にした税額控除の方式で、事業者が仕入れ先などに払った消費税の控除や還付を受ける場合、「インボイス」という税率ごとの消費税額を記載したレシートや領収書が必要になりました。 インボイスを発行するには国への登録が必要で、国税庁によりますと、ことし8月末までにおよそ458万の事業者が登録しています。 「日本・東京商工会議所」がことし5月から6月にかけて調査したところ、回答のあった制度を導入した2365の事業者のうち、仕入れ先の制度への登録状況を
立憲民主党の野田代表は、「次の内閣」のメンバーを発表し、衆議院選挙に向けた党の公約づくりを急ぐ考えを示しました。 「次の内閣」は、野党時代の民主党が設置し、立憲民主党では政権交代を目指して、泉前代表がおととし立ち上げ、政府提出の法案などの審査のほか、党の政策などの議論を行っています。 野田代表は、9月30日午後、国会内で記者団に対し、自身を「ネクスト総理大臣」とし、重徳政務調査会長を「ネクスト官房長官」とするなど「次の内閣」を構成する20人のメンバーを発表しました。 また、ジェンダー平等や孤独・孤立対策を担当するネクスト大臣に、代表選挙で争った吉田晴美氏を起用するなど女性8人が含まれています。 「次の内閣」は10月1日に初会合を開き、衆議院選挙の公約について議論を開始することにしています。 野田氏は記者団に対し「バランスを考えて適材適所で選んだ。10月9日にも衆議院が解散されるという話も出
イスラエル軍は、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者を殺害したあと、29日も空爆を続けています。レバノンとの国境がある北部での軍事活動の拡大について協議を行ったとしていて、軍の幹部が地上作戦の可能性にも言及する中、今後の対応が焦点になっています。 イスラエル軍は27日の空爆でヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害したあともレバノン各地で空爆を続け、29日はロケット弾の発射台など数十の標的を攻撃したと発表しました。 これに対して、ヒズボラも29日にかけてイスラエル北部にロケット弾による攻撃をたびたび行ったとしていて、攻撃の応酬が続いています。 一方、イエメンの反政府勢力フーシ派が「ガザ地区とレバノンの防衛のため」などとして弾道ミサイルをイスラエル最大の商業都市テルアビブの空港に向けて発射したと発表し、軍はこれをイスラエル領外で迎撃したとしています。 こうした中、イスラエル国
30日の東京株式市場は、自民党の石破新総裁の経済政策に対する警戒感などから全面安の展開となり、日経平均株価は一時、2000円以上急落しました。終値でも1910円の値下がりとなり、過去5番目の下げ幅となりました。 東京市場は、先週27日の自民党総裁選挙で利上げに慎重な姿勢を示していた高市氏が決選投票に進んだ際に円安・株高となった反動や、石破新総裁の経済政策に対する警戒感から売り注文が膨らみ、全面安の展開となりました。 午後に入っても金融政策をめぐる思惑を背景に為替市場で1ドル=141円台まで円高ドル安が進んだことから、自動車などの輸出銘柄を中心に下げ幅が拡大して日経平均株価は一時、2000円以上の急落となり、終値でも過去5番目の下げ幅となりました。 ▼日経平均株価、30日の終値は先週末より1910円1銭、安い、3万7919円55銭。 ▼東証株価指数=トピックスは95.00、下がって2645.
今月19日、相模原市で下水道管の工事中に作業員の男性2人が流され行方が分からなくなった事故について、市や警察への取材で状況が明らかになってきました。当時、下水道管の中では7人が作業をしていて「雨が降りそうだ」として避難を開始したものの2人が逃げ遅れ、急激に強まった雨で発生した「鉄砲水」のような流れに巻き込まれたとみられています。 目次 事故は「雨水管」工事中に 相模原 当時の雨は… 今月19日、相模原市中央区で下水道管の耐震工事をしていた30代と40代の作業員の男性2人が流されて行方が分からなくなり、3日後の22日におよそ6キロ離れた市内の川で男性2人が遺体で見つかりました。 警察は行方が分からなくなっている作業員の2人とみて身元の確認を進めています。 相模原市や警察への取材で事故当時の状況が明らかになってきました。 それによりますと当時、現場ではあわせて8人の作業員がいて、このうち7人が
29日朝早く、埼玉県川口市の交差点で一方通行を逆走してきた乗用車が別の乗用車に衝突し、51歳の男性が死亡しました。逆走した車を運転していた中国籍の18歳の容疑者からは基準を超えるアルコールが検出され、警察は逮捕して当時の状況を調べています。 29日午前5時半すぎ、川口市仲町の交差点で、一方通行を逆走してきた乗用車が右から来た別の乗用車に衝突しました。 この事故で、衝突された乗用車を運転していた川口市の会社役員、縫谷茂さん(51)が全身を強く打って病院に運ばれましたが死亡が確認されました。 警察によりますと、逆走した乗用車を運転していたのは、川口市に住む無職の中国籍の18歳で、事故後に呼気を検査したところ、基準を上回るアルコールが検出され過失運転傷害と酒気帯び運転の疑いで逮捕されました。 容疑者は「一方通行を逆走して事故を起こした。酒を飲んでいた」と容疑を認めているということです。 警察によ
九州・沖縄で書店が1つもない市町村が、全体の4割近くにのぼることが出版関係の団体の調査でわかりました。 これは全国平均を9ポイントほど上回り、「街の本屋さん」の運営の厳しさが浮き彫りとなっています。 出版社などでつくる団体「出版文化産業振興財団」は取次会社や出版社と契約を交わしている書店の全国のデータベースをもとに、ことし8月末時点で調査を行いました。 その結果、九州・沖縄の274市町村のうち全体の37.2%にあたる102の市町村で書店が1つもないことがわかりました。 これは全国平均の27.9%を9ポイントあまり上回っています。 また、全国に24ある書店ゼロの「市」のうち、福岡県中間市や熊本県合志市、沖縄県南城市など9つが九州・沖縄の市となっています。 書店の運営をめぐっては、熊本市でことし創業150年の老舗の書店が雑誌とコミックの売り上げ不振などを理由に休業するなど、ネット書店の台頭など
世界的に有名な科学雑誌「サイエンス」の表紙を1枚のイラストが飾った。 描かれているのは、海水に漂う小さな藻。 生命の進化の歴史を考える上で非常に重要な発見に関わっているという。 この論文を発表した著者の1人は、高知市内に独立した研究室を構える異色の女性研究者だ。 彼女が“うちの子”と呼ぶ「小さな海の藻」は、いかにして世界の注目を集めることになったのか。 (科学・文化部 記者 山内洋平) 「サイエンス」に掲載された論文の著者の1人、高知大学客員講師の萩野恭子さん。 高知市郊外で待ち合わせた漁港に向かうと、萩野さんは小さなバケツを海に投げ入れ、海水をくみ上げる作業にあたっていた。 海水中の小さな生き物を調べているというが、バケツのなかをのぞいても見えたのは透明な海水だけ。 海水には肉眼では小さすぎて見えないさまざまな種類の微生物が暮らしているといい、研究対象の「小さな海の藻」もその1つ。 顕微
年度途中でさらに拡大する教員不足。子どもの学びに影響が出ている所もある一方、解消に向けた“特効薬”はなく、自治体では頭を悩ませています。 このうち政令指定都市の千葉市を除いた千葉県内の小中学校と高校などでは、ことし5月の時点で定数に対して不足している教員の数は196人でしたが、8月には1.5倍近い290人にまで増えました。 なぜ、年度途中で教員不足が拡大したのか。 千葉県教育委員会によりますと、病気や精神的な面での療養などに加えて、育休や産休を取得する教員が増えていることが大きいといいます。 千葉市を除いた県内の小中学校と高校などではおよそ2万9000人の教員が働いていますが、20代と30代が全体の6割を占めているということです。 さらに近年、男性教諭が育休などを取得するケースが増えていることも理由の1つだといいます。 千葉県教育庁小中学校人事室 金親秀樹室長 「団塊の世代の教員が多く退職
自民党の石破新総裁は、初めての記者会見に臨み、衆議院の解散・総選挙の時期について、国会論戦を経た上で、できるだけ早い時期に国民の審判を仰ぎたいと述べました。 また、近く行う党役員人事や組閣では、今回総裁選挙で争った8人の議員を起用することも検討する考えを示しました。 目次 「全身全霊を尽くしていきたい」 衆院解散「論戦を交わした上で判断」
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