5月14日、ドワンゴとKADOKAWAの経営統合が発表された。 そして統合した会社の代表取締役会長になるドワンゴの川上会長が先週、週刊文春に「メディアの未来予想図」というタイトルで寄稿した。この記事を読んでインスパイアされた。 ネット企業と、いわゆるオールドメディアであるコンテンツ企業を対比させながら、今後のメディアの姿を描いているのだが、非常に説得力があるのだ。 まず、ここの部分が目を引いた。 「世の中のネット企業を見ると、自分たちはなにもせずに儲かる仕組みをいかにつくるか、そういうことがかりを考えているところが多いように思います。それはビジネスとしては正しい考え方だとしても、そんなうまい話が成立する時期はすぎつつあるのではないでしょうか。」 自らが属するネット業界に対して非常に厳しい表現だ。しかしこうした考え方を川上会長が示したのは今回が初めてではない。 川上会長は何年も前に、