国会図書館ホールで『「脚本アーカイブズ」の新たなるステップへ、というシンポジウム 2015年 03月 18日 かれた。主宰者側の一人なので、当然参加した。第1部の座談会は、三田佳子さん、山田太一さん、フジテレビ創成期のプロデューサーで新国劇出身の嶋田親一さん、NHKの元ドラマディレクター中村克史さんらによる、テレビドラマ制作にまつわる諸々興味深い話。大変面白く、濃い内容だった。会場は満員。 ■ドラマは「先人たち」の結晶をひきつぎ、その上に新しいものを創っていくことによって佳品が生まれる。他の分野でも同じだと思うが、最近どうも、そういった「伝統」が軽んじられている。そんな意見が多くでた。脚本重視こそ、良いドラマを産む。この当たり前のことが、当たり前ではなくなりつつある。そんな意見が多くでた。 ■それを、「年寄り」の繰り言といって排していては、日本のドラマばかりか日本の文化の発展はない。2部の
休日に間宮不二雄の「圕とわが人生」を読んでました。 いやーすごいなあ、他人の評伝からも自筆の論文からも、そのエネルギッシュさがよく分かります。 元々、薬学図書館協議会を興した伊藤四十二(東大薬学教授)に図書館学を指導した村上清造の足跡を辿っていました。 富山の薬商の長男で富山薬専を首席で卒業するくらい優秀だった村上ですが、就職で”思うようにいかず”、伝手をたどって富山薬専の図書室に生徒の相談役として勤務することになりました。 彼の境遇を察し個人の研究室を用意して図書と兼務にする話もありましたが、”「二兎追うものは一兎も得ず」との思いから”、や”仕事をやるなら、多くの人が望む方向より人のやらないものを選んだほうがよい”という彼の信念の元、図書館の人となります。 その後、村上は独自に図書館の勉強を始めるのですが、就職翌年に青年図書館員連盟に入会、翌々年に大阪で図書分類法の講習を受けたことが人生
秦郁彦氏が中心となって米国教科書へ訂正を要求したことについて、レコードチャイナが「日本の歴史学者19人」の要求として伝えていた。 日本の歴史学者19人、米出版社に教科書の記述訂正求める=「...|レコードチャイナ ただし読売新聞や時事通信は「日本の歴史家19人」と伝えていた。一方、以前の日本政府の訂正要求に抗議した動きは「米国の歴史学者20人」と表記している。 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2015031700703 記者会見の詳報はBLOGOSに掲載されたが、目をおおわんばかりの内容だ。 【詳報】「強制連行があったとするマグロウヒル社の記述は誤り」従軍慰安婦問題で、秦郁彦氏、大沼保昭氏が会見 (1/2) このBLOGOS記事で、会見を開いたのは秦氏だけでなく、アジア女性基金の大沼保昭氏もならんでいたことがわかった。 17日、秦郁彦・日本大学名誉教
市井に生きるセクシュアル・マイノリティの生活感覚と存在を、 社会的に可視化することによって、多様なあり方が大切にされ、安心して生きられる社会を実現するために活動しています。 幾夜大黒堂さんの漫画『境界のないセカイ』が発売中止となり、ウェブ上での連載も打ち切られることになったという件につきまして、レインボー・アクションの立場表明をさせていただきます。 ●この作品の性に関する描写に、他の作品と比べて特段の問題があるとは思われません。 ●「性的マイノリティの団体・個人の圧力」という多分にフィクショナルな理由に基づき、表現行為に対して自粛を迫るという行為がもしもあったとするならば、それは人権を守るためとても大切な、表現の自由を抑圧するものだろうと考えます。 ●それはまた、「性的マイノリティの団体・個人」を怪物視・あるいは怪物化し、性に関する差別を助長するものに他なりません。 ●もちろん、性に関する
去る2015年1月25日に国際政策大学院大学でおこなわれた文化庁主催のシンポジウム『震災復興・地域振興・公共サービスから考える 集積された「マンガ知」の使い方』にディレクター補佐として参加させていただいた。 ここではこのイベントを通して考えたことを少し書かせてもらいたいと思う。 相次ぐマンガ・アーカイブ施設の開設 このシンポジウムは2014年に学習院大学と文化庁の共催でおこなわれた連続シンポジウム「マンガのアルケオロジー 視覚的な物語文化の系譜」、「マンガのアルケオロジー2 マンガ研究とアーカイブ」)からの流れで企画されたもので、企画の根底にはこの連続シンポジウムの2回目で主題とされていた「マンガのアーカイブ」をめぐる議論を引き継ぐ意図がある。 大衆文化であるマンガの収集・保存に関しては、劇画ブームといわれた1970年代末に貸本業を営んでいた内記稔夫氏が自身のコレクションをもとにした「現代
書こうと思っていてすっかり忘れていたネタをひょんなことから思い出しまして(現実逃避)。 ・・・特に共通した趣味の表れているのは国学者の蔵書印である。その中でも文字の上にその傾向が特にはっきりと表れていて、神代文字のもの、仮名のものが多い。神代文字の蔵書印では賀茂真淵・常世長胤・片岡寛光などのものが有名である。 (小野則秋『日本の蔵書印』臨川書店、1977年。40頁) 賀茂真淵の神代文字による蔵書印とはこんな感じのものです。御覧になったことのある方も多いのではないかと。 これは読めない。 そのなかで『日本書誌学大系 増訂 新編蔵書印譜 中』(青裳堂書店、2014年)が常世長胤の蔵書印を解読して釈文を示したのは流石だと思いました。 平田篤胤『神字日文伝』でわざわざ確認したのでしょう。この一手間を惜しんではいけないという戒め。 (http://archive.wul.waseda.ac.jp/k
世界遺産・法隆寺(奈良県斑鳩〈いかるが〉町)の金堂壁画が1949年に焼損する前の姿を記録した貴重な写真原板が、国の重要文化財に指定されることになった。所有する美術印刷会社「便利堂」(京都市中京区)が戦前に撮影したもので、現在同社ギャラリーで記念公開されている。4月5日まで。 阿弥陀(あみだ)浄土図などを金堂外陣の大小12面に描く壁画は7世紀末の作で、中国・敦煌(とんこう)の莫高窟(ばっこうくつ)壁画と並ぶ古代仏教絵画の傑作とされる。焼損は文化財保護法の制定など、日本の文化財行政に大きな影響を与えた。 焼損前の1935(昭和10)年、文部省(当時)からの依頼で便利堂が写真を撮影。金堂内の通路が狭いため、壁画前に同じ大きさの枠を組み、枠内を上下する中枠に特製のカメラを取り付ける方法を採用した。 縦55センチ、横45センチあ… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけま
日本が世界に誇れる文化を、後世に残すうえで欠かせないデータベースがついに完成 文化庁はマンガ、アニメーション、ゲーム、メディアアートの作品および所蔵情報を集めた「メディア芸術データベース(開発版)」サイトを、3月17日午前10時より公開しました。 本サイトは、各メディア芸術作品・所蔵情報の調査をはじめとする事業における一環として作成されたものとのこと。発表資料によりますと、データベースにはマンガの単行本・雑誌が33万冊、アニメーションはテレビ放映・劇場版アニメ・OVA(オリジナルビデオアニメ)など約9000タイトル、ゲームは家庭用ソフト・アーケードゲーム・PCゲームが約3万5000タイトル、そしてメディアアートはメディアアート・現代アート関連の展覧会・イベントなどの情報が約1万件網羅されており、誰でもアクセスすることが可能となっています。 それでは、百聞は一見にしかずということで、早速デー
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