<大槌旧庁舎>町長「解体、方針通り」 東日本大震災で被災した岩手県大槌町の旧役場庁舎をめぐり、平野公三町長は30日、当初の方針通り年度内の解体を目指す考えを町議会に示した。解体費を含む補正予算案を12月定例会に提出する方向で調整する。町議会は8月の改選や町民に賛否が交錯する状況を踏まえ、保存や慎重な検討を求める議員が増えた。町議会の対応が当面の焦点となる。(28面に関連記事) 平野町長は同日の議員全員協議会で「町民からさまざまな意見を聞き、将来のまちづくりに必要かどうかという視点で考えた」と強調した。旧庁舎が中心市街地にあること、震災を思い出してつらい町民がいることなどを挙げ「解体して前に進みたい」と述べた。 旧庁舎が震災の経験と教訓を伝承する震災遺構との指摘には「次世代に伝えるのは防災教育であって建物ではない。映像や写真で補完し、情報通信技術も活用すればいい」と反論した。 旧庁舎は
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