大槌町は震災遺構の候補として、津波で流失した住宅跡や破壊された防潮堤など12カ所を選んだ。専門家が調査し、保存の可能性や活用法を探る。平野公三町長が解体の方針を示している旧役場庁舎は候補に含めていない。 町が7月4日の町議会全員協議会で報告した。町はこれまで、震災伝承の取り組みの一環として、町内の遺構をリストアップする方針を示していた。12カ所のうち4カ所は復興工事で撤去されるため、実質的には8カ所が対象になる。 町は今後、工学の専門家を招き、遺構としての価値や意味合い、技術的に保存が可能かどうか意見を求める。並行して、町外の震災遺構の事例も調べる。11月末をめどに最終的な活用策をまとめる予定だ。 一方、旧役場庁舎については学… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員