県立図書館(岡山市北区丸の内)は、これまで視覚障害者に限っていた録音図書の貸し出しや対面朗読といったサービスについて、9月から高齢者らへの提供を始めた。 サービスは、推理小説や歴史小説を音読したCDやカセットの貸し出し▽録音図書を聞く再生機器の貸与▽本や雑誌をボランティアが代読する対面朗読。小さい文字が読みにくかったり、手のしびれでページがめくりにくい高齢者らにも対象を広げた。 昨年1月の改正著作権法施行で、視覚障害者以外も録音図書などを利用できるようになったため。サービスを受けるには事前登録が必要。 昨年度の録音図書貸出冊数は619冊、対面朗読の利用者は延べ260人。同図書館は「サービスをPRし、これまでは読書が困難だった人にも楽しんでもらいたい」としている。問い合わせは同図書館(086―224―1286)。