そうなんだ、同じ構成ではなかったのか! 教えられて、改めて、初版の復刻版(これは昔から持ってました)と三版とを比較してみると、十八箇所にわたって図版の相違が見られた。単純にページの位置が変わっただけもあれば、削除、追加もある。そしてMさんが所蔵しておられる七版も初版とも三版とも違っている。例えば、上の写真の「夜店」の図は同じだが、対面の図は初版(女)、三版(男女)、七版(橋)それぞれ異なっている。文章の刷り色も緑と赤というふうに違えてある。これはやはり夢二のこだわりと考えた方がいいのだろうか? 版元にとっては、何もそんな面倒なことをしなくても、同じ組版で増刷した方が手間がなくていいはず。
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