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ブックマーク / sumus2013.exblog.jp (10)

  • 夢二画集 図版の異同 | daily-sumus2

    そうなんだ、同じ構成ではなかったのか! 教えられて、改めて、初版の復刻版(これは昔から持ってました)と三版とを比較してみると、十八箇所にわたって図版の相違が見られた。単純にページの位置が変わっただけもあれば、削除、追加もある。そしてMさんが所蔵しておられる七版も初版とも三版とも違っている。例えば、上の写真の「夜店」の図は同じだが、対面の図は初版(女)、三版(男女)、七版(橋)それぞれ異なっている。文章の刷り色も緑と赤というふうに違えてある。これはやはり夢二のこだわりと考えた方がいいのだろうか? 版元にとっては、何もそんな面倒なことをしなくても、同じ組版で増刷した方が手間がなくていいはず。

    夢二画集 図版の異同 | daily-sumus2
    tsysoba
    tsysoba 2022/08/24
    版によってそこまで違うとは。これだから特定の版がデジタル化されていれば大丈夫、とはならないんだよなあ…
  • 靉光装幀『いとなみ』 | daily-sumus2

    早いもので一月も終ろうとしている。オミクロン猖獗もまだ天井を打っていないようだし、雪も多い、寒々しい一月だった。その割りには古はけっこう買っているけど。 そんなやや憂な気分のところへ某氏より珍を頂戴した。藤島まき『いとなみ』(萬里閣、一九四一年三月二〇日、装幀=靉光)、序文が島木健作で、なんと装幀は靉光だ。添えられた手紙にはこうあった。 《昔買ったで、靉光のものが出て来ました。珍しいので送ります。(汚いですが)。靉光と藤島まきの関係はわかりません。当時は内容よりも誰が装丁したかに関心事はあり千葉の古屋から買った記憶しかありません。靉光の装丁はこのと、大江賢次「逞しき生存」(昭和16.3 萬里閣)しかわかっていませんが。》

    靉光装幀『いとなみ』 | daily-sumus2
    tsysoba
    tsysoba 2022/01/31
    靉光が装幀した本があるのか。驚き。
  • 読書愉楽2021 | daily-sumus2

    新刊はアガンベンと『日月両世界旅行記』のみ。それらの他は七〇円〜二百円で求めたもの。例外は『書物を焼くの記』五〇〇円。しかしその価値はあった。日中戦争下、日軍に占領された上海での知識人の暮らし振りを描いたエッセイ群で、表題作は占領軍に摘発されそうな書物や手紙類を泣く泣く焼いたことを指している。 《わたしたちは、敵が一軒ごとに、やさがしをするといううわさ[三文字傍点]をきいた。一、二冊のや新聞をもっていたためにつかまった、といううわさ[三文字傍点]をきいた。それから、無数のおそろしい、奇怪な、悲惨なはなしをきいた。 ひとびとは妙にいらだってきた。「書物」のあるひとは、とくにそうだった。かれらは書物のゆえにこそ、わざわいをおそれ、そうかといって、捨てるにもしのびなかった。それとて、売りもならず、ーー売りにだしたって買おうというものもなかったろう、ーー友人たちは、毎日、にむかって、ためいき

    読書愉楽2021 | daily-sumus2
    tsysoba
    tsysoba 2021/12/22
    『書物を焼くの記』からの引用が胸を打つ。
  • 奥平晃一さん追悼 | daily-sumus2

    田村書店の奥平晃一氏が亡くなられたということを Twitter の投稿を見て知った。神保町へ行くとまずこの店の店頭へ駆けつけたものだ。ただし小生など滅多に神保町に行かないし、ましてや店内に入ったことなど数えるほどしかない。名物店主と言っても失礼にはならないだろうと思うが、ご主人とお話ししたことももちろんない。神田の古書会館で、ある即売会のとき、無礼な客を叱りつけている姿をごく間近でお見かけしたことがあるくらいだ。そのときは、さすがだなあと妙に感心した。体調がすぐれないという噂は二〇一七年に上京したときに耳にしていたので気にはなっていたのだが。ご冥福をお祈りしたい。

    奥平晃一さん追悼 | daily-sumus2
  • 宮澤賢治全集内容見本 | daily-sumus2

    年末に『宮澤賢治全集』内容見(筑摩書房、一九六七年)を頂戴していた。遅ればせながら御礼申し上げます。『書影の森』には『校宮澤賢治全集』(一九七三年)を収録したが、これは洩れている。なかなかいい感じのデザインだ。胡桃の挿絵は同全集の装幀(吉岡実と推定、『書影の森』30頁)に使われているものと同一である。とすればこの内容見にも吉岡の関与があるのかもしれない。 《なにしろ、宮澤賢治の原稿というものは、まるで埋没している未分析の礦物のように、手帳やら紙片やらに呪文のように書き散らされていて、しかもそれが縦横むざんに消されたり、加筆されたりしていて、到底普通の人間には読むことも出来ず、まとまった一篇の作か否かさえ見当のつきにくいような、いわば反古のような形で筐底にのこっていたのである。

    宮澤賢治全集内容見本 | daily-sumus2
  • 中之島図書館 | daily-sumus2

    中之島図書館(http://sumus.exblog.jp/7814876/)は明治三十七年に完成しているので、おそらくその直後あたりの写真ではないだろうか(葉書の年代は不明)。今、大阪市役所が建っている場所がガランとして、小舟の添景といい、いかにものんびりした雰囲気である。 梁山泊で『書砦・梁山泊 月例読書会』(書砦・梁山泊、二〇一四年一一月二五日)を無事入手。巻頭は松尾先生、石神井書林の内堀さん、山崎書店の山崎さん、厚生書店さん(梁山泊に勤めておられたそうだ)などの方々が執筆。読書会前史として講演会などのアルバムがあり、そして読書会で取り上げられたがすべてカラーで紹介されている。山崎さんは「が美術館を占拠した話」と題して二〇〇七年に芦屋市立美術博物館で開催された古市のことをロードス書房大安さんの追悼を込めて回想している。このとき小生もの絵を二点出品させてもらったので今でも記憶に

    中之島図書館 | daily-sumus2
  • 丸善京城支店 | daily-sumus2

    丸善京城支店の書皮。はネルヴァル『夢と人生』(佐藤正彰訳、岩波文庫、一九三七年五月一五日)。丸善はまず昭和の初め頃、京城大学内に売店を開き、続いて昭和五年、京城府黄金町に出張所を設けた。昭和十一年に支店に昇格し町二丁目へ移転。昭和二十年まで維持されたようである。

    丸善京城支店 | daily-sumus2
  • ほんまに16号 | daily-sumus2

    後藤書店の閉店によっていきなり暗くなった神戸の古書界だが、それは一時的なことだった。トンカ書店という救世主が現れ、新しい古書店もつぎつぎと出現、神戸の古力はじわりと高まっていることがよく分る。そんなこれからの神戸を担う若手インディーズ古書店主たちの座談会が掲載されている。なかで印象に残る小西池氏(エメラルドブックス)の発言。

    ほんまに16号 | daily-sumus2
  • 神戸の戦前古書目録 | daily-sumus2

    神戸の古書目録をひとまとめに某氏より頂戴した。これは嬉しい頂き物。数が多いのでとりあえず書影と必要最小限の情報だけ記入しておく。古書価の参考に高額商品を挙げたが、できるだけ単品を選んだ。数字は 00円,00銭。

    神戸の戦前古書目録 | daily-sumus2
  • 戦争俳句と俳人たち | daily-sumus2

    樽見博『戦争俳句と俳人たち』(トランスビュー、二〇一四年二月五日、装幀=間村俊一)。カバーの古たちが如実に示すように『日古書通信』の編集長である樽見さんならではの労作。目次などについては下記サイトをご覧頂きたい。

    戦争俳句と俳人たち | daily-sumus2
    tsysoba
    tsysoba 2014/02/09
    日本古書通信の樽見編集長の著書紹介。
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