この夏も連日、体にこたえる酷暑が続く。2024年7月の東京の月平均気温は1875年の統計開始以来、最高を記録した。厳しい暑さの中、太陽が照りつける工事現場で働く建設業界の人たちには頭が下がる思いだ。 建設業界で熱中症対策は喫緊の課題だ。厚生労働省によると、19年~23年の熱中症よる死傷者は建設業が886人で、うち死亡者が54人に上る。ともに業種別で最も多い。 そうした真夏の炎天下で働く技能者の熱中症対策として、三和建設(大阪市)が開発したのが「ゼネコンがつくったしおゼリー」だ。化粧品原料の研究・開発などを手掛ける岩瀬コスファ(東京・千代田)と共同で開発し、21年から一般販売している。