〇 図書館の説明資料を作ろう 2017.4.28 薬袋秀樹 はじめに 日本の公共図書館では、最も根本的な課題が取り組まれていません。その一つは、 図書館職員が、市民や行政に対し、図書館について説明することです。日本では、 図書館が遅れていて、理解されていないと言われているのですから、単なる広報で はなく、市民や行政関係者向けに図書館について説明することが必要です。 1.事務職の図書館に対するイメージ 図書館に勤務したことのない自治体の事務職の多くは、図書館に対して、「図書 館は本を貸すところであり、本を貸していればよい(他には何もしなくてよい)」 というイメージと「図書館には、子どもの本、小説、お料理の本がある」というイ メージを持っています。 文部科学省・筑波大学等共催の新任図書館長研修のパネルディスカッションの冒 頭で、着任 2年目の館長さんに、毎年「着任前は図書館をどう見ていましたか