【メキシコ市・庭田学】豚インフルエンザによる感染・死亡例が多数報告されているメキシコで、在留邦人が日本へ退避する動きが出始めた。現地では「国外への飛行機が飛ばなくなる」との風評も流れ、航空券が入手困難な状況になっている。 メキシコ在留邦人は約6000人で、うち半数がメキシコ市に集中している。関係者によると一部の日本人の「メキシコ脱出」は26日朝(日本時間同日夜)から本格化。米ロサンゼルス経由で日本に向かった。日系企業の多くは今後の対応を検討中だが、駐在員の間で家族だけ先に帰国させる動きが出ている模様だ。 日本航空のメキシコ市から成田への直行便は週2便(火、金曜)あるが、28日の便は既に満席。ゴールデンウイークの観光シーズンとも重なり、航空券入手が困難になっているという。あるメーカーの社長は「何とか5月1日の便を予約できたが、かなり混んでいるようだ」と話した。 また、メキシコ市の日本人学校は