去年12月、広島県府中町の中学3年生の男子生徒が自殺した問題で、学校や町の教育委員会によりますと、自殺した男子生徒と担任は、去年11月から12月にかけて5回の面談を行ったとしていますが、いずれも教室の前の廊下での立ち話で、長くても5分程度だったということです。生徒は実際には万引きをしていませんでしたが、担任は誤った資料に基づいて、志望校への推薦が必要な「専願受験」ができないことを両親にも伝えるよう生徒に話していました。 担任が「万引きがありますね」と話したところ、生徒は「え」などと言ったということですが、具体的な時期や場所の確認はなく、担任は不明確なことばのまま確認が取れたと思い込み、学年主任に確認が取れたと報告していました。 2回目は11月26日ごろで、担任が「万引きのために専願受験が難しいことが色濃くなった」と伝えると、生徒は「家の雰囲気が悪くなるので、家の人には言わないでほしい」と話