肉食系がモテるわけ 「さあ、今夜はごちそうにしよう! 何が食べたい?」 こう聞かれて、野菜料理を挙げるひとはまずいないだろう。ごちそうは肉料理に決まっている!(ベジタリアンを除いて) レストランでも、メインディッシュと言えば、肉か魚料理——つまり広義の「肉」料理——である。 肉(とくに赤身の)を多く摂れば健康に良くないことは、すでに数々の研究で知られている。また、地球環境への影響も大きく、肉食は全温暖化ガスの原因のうち最大で22%を占める。 私たちの健康にも、地球環境にも良くない肉食。それでも、いっこうに減る様子はない。それどころか、急速な経済成長をとげる中国やインドなどで、肉食はすごい勢いで伸びている。また、米国などの先進国でも、肉の消費量は増えているのだ。 まるで人類は肉食に取りつかれているとでも言うように。私たちは、肉に魅了され、肉を愛し、肉がやめられない。いったい、なぜ? ほかの食