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  • え?日本語ってこんなに前のめりな言葉やったんか! 『会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか』 - HONZ

    え?日語ってこんなに前のめりな言葉やったんか! 『会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか』 言語がどのように生まれたかに興味を持つ人は多いのではないか。なによりも人間を人間たらしめている大きな理由のひとつは言語なのだから、当然のことだろう。すこし前に書評を書いた『言語はこうして生まれる:「即興する脳」とジェスチャーゲーム』は、そのあたりを論じたである。 周囲の人に何かを伝えるために言語が生まれた。最初から単語、ましてや文法があった訳ではない。まずはジェスチャーゲームのようなものから言語の体系が生まれてきたのではないかというのが、『言語はこうして生まれる』の内容だ。すべての言語に共通する「普遍文法」を理解する能力が遺伝的に備わっているという、あのチョムスキーの「生成文法」理論に真っ向から刃向かう考えで、たいそう面白かった。 言語の「自然発生」を考えれば、この説の方が正しそうで

    え?日本語ってこんなに前のめりな言葉やったんか! 『会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか』 - HONZ
    turanukimaru
    turanukimaru 2023/05/28
    日本人は対話してないからね。相手の言ったことについて考えるのではなく相手の言ったことで感じた・連想したものの話をするので何かを感じた時点で返答できる。ブコメは記事へのコメより自分がどう感じたかが多い。
  • 『謎のアジア納豆』 - HONZ

    書店で書を手にとって、巻頭パラパラと数ページめくってからこの解説文で概要を知ろうとする人も多いと思うので、まず結論から言う。 このは傑作だ。あなたの納豆観を覆し、しかも納豆を入り口にアジア中の辺境民族文化の旅へと誘い、さらに現代におけるディープな旅とは何か?という問いかけまでが含まれている。「買おうかな?どうしよっかな?」と悩んでいる暇はない。今すぐレジに持っていって納豆をべながら書を貪るように読まれたい。以上終わり! …というのは解説文としては不親切なので、数ページもらって書の魅力、そして納豆文化の魅力についてガイドしようと思う。申し遅れたが、僕は発酵文化の専門家として、世界各地の不思議な発酵や微生物を訪ねてまわるのを生業としている。文中の著者の問いかけに僕なりに答える形式で、の理解をさらに深める手伝いができれば幸いだ。(ちなみにここから先はネタバレを多数含むので、もう絶

    『謎のアジア納豆』 - HONZ
    turanukimaru
    turanukimaru 2020/06/11
    読んでないのにケチをつけるなと言われそうだが、他の地域にも納豆があるという話のたびに「それは起源なのか、それぞれ独自に生まれたのか」が明記されてないのに起源があることになっててもやもやする。
  • 日本の科学は失速状態 『誰が科学を殺すのか 科学技術立国「崩壊」の衝撃』 - HONZ

    の科学は失速している。一昨年の3月、ネイチャー誌に掲載されたレポートは大きな反響を呼んだ。一般の人たちには驚きを持って迎えられたようだが、多くの研究者にとっては、やはりそうかという感じであった。 『誰が科学を殺すのか』は、企業の「失われた10年」、「選択と集中」でゆがむ大学、「改革病」の源流を探る、海外の潮流、の4章から構成されている。毎日新聞に掲載された「幻の科学技術立国」シリーズが元になっただ。 大学に関しては、行きすぎた選択と集中、地方国立大学の疲弊、若手研究者の待遇の悪さ、博士課程進学者減少などが紹介されており、内部で実感していることと完全に一致する。 どのテーマについても、客観的かつ冷静な記述と考察がなされている。わかっているにもかかわらずマスコミがなかなか書かなかったiPS細胞関連予算の問題点についても、果敢に踏み込んでしっかりと書かれている。 ネイチャー誌の記事以来、論

    日本の科学は失速状態 『誰が科学を殺すのか 科学技術立国「崩壊」の衝撃』 - HONZ
    turanukimaru
    turanukimaru 2019/12/14
    誰が?じゃなくて誰もがでしょ。科学は「まだ知らないことに投資する」こと、そして「知らないことは評価できない」から盲目的に投資して祈ることしかできない。評価せずに投資できる人なんて日本にどれだけいるやら
  • 『韓国 内なる分断: 葛藤する政治、疲弊する国民』これを読まずに韓国政治を語ってはいけない - HONZ

    韓国の現代政治史」をコンパクトにまとめただと理解した。立場は中立にして冷静。これを読まずに韓国政治について語ってはいけないと思う。 連続する大統領の悲劇や反日など、このの中では小事に過ぎない。それほど韓国内の政治対立は歴史的にも地域的にも根が深く、制度的にも心理的にも激烈で、とてつもなく複雑かつ深刻なのだ。これほどまでとは思わなかった。 朝鮮戦争は朝鮮半島の内戦に冷戦中の大国が加担したのだが、このままでは将来的に韓国内で内戦が起こるのではないかと思うほどの状態のようにも見える。若者だけが希望かもしれない(いまでは日を含めてどの国もそうだ!) 最初はKindleで読んだのだが、印刷を再度購入した。もう一度、付箋を貼りながら読んでみることにした。揶揄するつもりは毛頭ないのだが、もはや三国志のような壮大な歴史ドラマを読んでいるような気がしてきたのだ。それほどまでに情報量が多い。 タイト

    『韓国 内なる分断: 葛藤する政治、疲弊する国民』これを読まずに韓国政治を語ってはいけない - HONZ
    turanukimaru
    turanukimaru 2019/09/13
    最近の情勢もあり興味をそそる一方、具体的な中身に触れてないのでなんかモヤモヤする書評。買ったら負けのような気もするが買ってしまった。ていうか規約で書けないのかもしれんがKindleなら680円で激安くらい書いて
  • 『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』 不都合な真実から目を背ける人たち - HONZ

    具体的な数字やデータを示してもダメ。明晰な論理で説いてもムダ。そんなとき、あなたはきっとこう思ってしまうのではないか。「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」。 実際問題、日々の生活でそんな思いを抱いてしまう場面は少なくないだろう。失敗例がすでにいくつもあるのに、それでもまだ無理筋を通そうとする社内のプレゼンター。子育てのあり方をめぐって、何を言っても聞く耳を持ってくれないパートナーなど。また不思議なことに、たとえ高学歴の人であっても、「事実に説得されない」という点ではどうやらほかの人と変わらないようだ。 さて書は、冒頭の問いを切り口としながら、人が他人に対して及ぼす「影響力」について考えようとするものである。心理学と神経科学の知見を織り交ぜつつ、著者は早々に厳しい診断を下す。 多くの人が「こうすれば他人の考えや行動を変えることができる」と信じている方法が、実は間違っていた…。 数字や統

    『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』 不都合な真実から目を背ける人たち - HONZ
    turanukimaru
    turanukimaru 2019/09/02
    エビデンスベースの議論はプラトンが「真実にはたどり着けないが事実や理論に基づいて合意はできるはずだ」と言ったことから始まったが合意する気がない相手とは合意は成立しないのでなんにもならない。
  • 『真実の終わり』米国きっての書評家が警告する民主主義の危機 - HONZ

    ミチコ・カクタニをご存じだろうか。を愛する者にとって彼女はまさに「雲の上の人」だ。1955年生まれの日系米国人2世で、ニューヨーク・タイムズ紙で34年間にわたり書評を担当した。辛口の書評で知られ、98年にはピューリッツァー賞(批評部門)も受賞している。英語圏で最も影響力のある書評家だ。 書は、彼女が2017年に会社を退職して初めて世に問うた著作である。意外なことにそれは文芸批評ではなかった。トランプ政権の誕生以後、民主主義が危機に瀕する米国社会を鋭く分析した渾身の一冊だったのだ。 トランプ大統領の登場をきっかけに世界は明らかに変わった。フェイクニュースやプロパガンダがはびこり、真実を追究する姿勢はないがしろにされるようになった。ヘイトスピーチが主流化し、人々は異なる政治的立場を超えて対話する術を見失ってしまった。なぜこのような事態が引き起こされたのか。なぜ真実や理性は絶滅危惧種となって

    『真実の終わり』米国きっての書評家が警告する民主主義の危機 - HONZ
    turanukimaru
    turanukimaru 2019/07/13
    プラトンが始めたのは普遍的な真理の話をするけど実際には手が届かないからせめて共通の真理を確立しようって話だったのだが、普遍的な真理の有無と誤読して各々の立場があるから普遍はないとか言い出したのが失敗。
  • 『文系と理系はなぜ分かれたのか』単純だが、悩ましい分類のこれまでとこれから - HONZ

    理系か文系か、この二分法は、日常に浸透し、まるで血液型のように、はじめて会う人同士の話題になることが多い。そして、文系であるか理系であるかでレッテルを貼り、個人を理解しようとする。Wikipediaの「文系と理系」というページで展開されている「文系と理系を巡る観念的な印象」は、その代表例である。 4.1数学のできない「普通の」文系、それ以外の「特殊な」理系 4.2文系は優雅、理系は律儀 4.3文系は言葉で考える 4.4文系は前提の吟味をしない 4.5理系は会話下手 4.5.1理系男子は結婚できない 4.6理系にはオタクが多い 4.7男子は理系、女子は文系 (Wikipediaより引用) 得意科目ならまだしも、性格、コミュニケーション能力、就職や結婚の適性など、過剰に二分化されている。高校時代に明確な理由を持って文理を選択した人もいれば、なんとなく選択した人もいるだろう。しかし、文系であるか

    『文系と理系はなぜ分かれたのか』単純だが、悩ましい分類のこれまでとこれから - HONZ
    turanukimaru
    turanukimaru 2018/12/28
    理系というより工学なんだよね。数学のカリキュラムも微積が工学者に必須だろみたいな感じ。なお私も工学は文系を必要としてると思うし形而上学を独学してるのだが…ポストモダンが致命的に理系と相性が悪いんだよな
  • 『物語としての旧約聖書』「普遍」を知るためのはじめの一歩! - HONZ

    「天地創造」、「エデンの園」、「カインとアベル」、「大洪水」伝承、「モーセと出エジプト」、預言者と預言の数々……。旧約聖書について断片的なエピソードを知ってはいる、あるいは、それが旧約聖書の記述にもとづくものだということを特に意識せずにたとえ話などとして用いている、ということは、旧約聖書にその源のある一神教の信者の方でなくとも、少なからずあるのではないでしょうか。 初学者も旧約聖書に触れられる 旧約聖書について、体系的でありながら、だけど初学者も頑張れば読めるという概説書はこれまであるようで、なかなかなかったと思います。聖書に親しんだ経験のある人と、そうでない人の(実は私はこちらになりますが)双方に向けてわかりやすく伝えるということが、相当に難しいからでしょう。 今回、NHKラジオ「宗教の時間」のガイドブックで、上智大学特任教授で古代オリエント博物館館長でもある月昭男さんが、その難事業に

    『物語としての旧約聖書』「普遍」を知るためのはじめの一歩! - HONZ
    turanukimaru
    turanukimaru 2018/09/30
    普遍的なものに言及してるという話なのかな?普遍とは何であるのかという話が一切ないのだがそれで普遍を知るという事ができるのだろうか?
  • 哲学と科学の間。文系がハマる脳科学本 『脳の意識 機械の意識』 - HONZ

    物質と電気的・化学的反応の集合体にすぎない脳から、なぜ意識は生まれるのか。書は、この謎に気鋭の脳神経科学者が迫った一冊だ。現代科学の最前線の知見を手がかりに、「人工知能」ならぬ「人工意識」の可能性に切り込む。「幼少期が終わり、大きな転換点を迎えている」この分野の現状をまとめ、これからを見通した非常にエキサイティングなだ。 私は近ごろ、女性を見て、オンナを意識することが少なくなった。への愛が深いからなのか、歳をとったからなのか、はたまた悪い病気でも潜んでいるのだろうか。でも書を読んで、「女性を見る」ことができるだけでも、スゴイことなんじゃないかと思うようになった。このの「意識」とは、物質にすぎない脳が「何かを見る」という感覚意識体験のことである。 「見える」「聴こえる」などの感覚意識体験、いわゆる「クオリア」。我々一般人には当たり前過ぎて、それが「意識」だという認識すらないかもしれ

    哲学と科学の間。文系がハマる脳科学本 『脳の意識 機械の意識』 - HONZ
    turanukimaru
    turanukimaru 2018/02/10
    "私のような文系の、例えば「哲学が好きな人」"とあるが、筆者は哲学にとって最も重要であるはずの「なぜそうであると言えるのか」に一言も触れていない。理系の哲学と文系の哲学って違うのかな?
  • 科学的にみると恋愛と結婚って何ですか?『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』 - HONZ

    タイトルに惹かれて『どうすれば幸せになれるのか科学的に考えてみた』というを買ってみたら、これが思いのほかおもしろかったので紹介したい。このは予防医学研究者の石川善樹とニッポン放送アナウンサーの吉田尚紀の対談である。 中身を見ずに買ったところ、読んでいる途中で、過去に両者のを読んでいたことに気がついた。吉田尚紀の『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』は、自称コミュ障の自分にとってはとても救いになったコミュニケーションの名著で、過去にどこかの媒体で紹介していたことがあったし、石川善樹の『友達の数で寿命が決まる』にいたっては過去にHONZで紹介していた。 石川善樹という人がとにかく変わっていておもしろい。彼のおもしろみがとにかくあふれているのが、第4章の「科学的にみると恋愛結婚って何ですか?」というところである。 彼は高校までずっと男子校に通っていたので、大学デビューをしようと思っ

    科学的にみると恋愛と結婚って何ですか?『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』 - HONZ
    turanukimaru
    turanukimaru 2017/10/30
    良い話なのだろうが、なぜこの話は科学的だと言えるのか?が書いてない。本読んでないから何とも言えないが偽科学だったりしない・・・?
  • 『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』 進化認知学、そして「唯一無二の人間」という見方からの脱却 - HONZ

    「動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか」。ずいぶん挑戦的な問いかけであるが、書の内容もそれに負けず劣らず挑戦的である。 フランス・ドゥ・ヴァールは、ベストセラー『チンパンジーの政治学』といった著書もある、世界的に著名な霊長類学者である。そんな彼が書で試みていることはおもにふたつある。ひとつは、彼の提唱する「進化認知学」というアプローチを明らかにすること。そしてもうひとつは、「唯一無二の人間」という見方(ないし偏見)を克服することだ。 第一の点について、象徴的なエピソードから始めよう。テナガザルは樹上性の小型類人猿で、ヒトや大型類人猿とも近縁な存在である。だがそんなテナガザルが、かつて行われた認知テストで意外なほど成績がわるかった。そのテストとは、棒を拾い上げてべ物を引き寄せるという一見単純なものである。では、そんなテストでさえうまくパスできないのだから、テナガザルは「愚か」だというこ

    『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』 進化認知学、そして「唯一無二の人間」という見方からの脱却 - HONZ
    turanukimaru
    turanukimaru 2017/08/31
    アリストテレスが「動物と人間の違いは知能にある」と主張して教会がそれを受け継いでダーウィンが否定したけど十分にいきわたらなくてイルカは賢いから人間と同等だみたいな話になったりして西洋では根深い問題。
  • 『人類はなぜ肉食をやめられないのか』250万年の愛と妄想のはてに - HONZ

    系がモテるわけ 「さあ、今夜はごちそうにしよう! 何がべたい?」 こう聞かれて、野菜料理を挙げるひとはまずいないだろう。ごちそうは肉料理に決まっている!(ベジタリアンを除いて) レストランでも、メインディッシュと言えば、肉か魚料理——つまり広義の「肉」料理——である。 肉(とくに赤身の)を多く摂れば健康に良くないことは、すでに数々の研究で知られている。また、地球環境への影響も大きく、肉は全温暖化ガスの原因のうち最大で22%を占める。 私たちの健康にも、地球環境にも良くない肉。それでも、いっこうに減る様子はない。それどころか、急速な経済成長をとげる中国やインドなどで、肉はすごい勢いで伸びている。また、米国などの先進国でも、肉の消費量は増えているのだ。 まるで人類は肉に取りつかれているとでも言うように。私たちは、肉に魅了され、肉を愛し、肉がやめられない。いったい、なぜ? ほかの

    『人類はなぜ肉食をやめられないのか』250万年の愛と妄想のはてに - HONZ
    turanukimaru
    turanukimaru 2017/06/16
    完全菜食主義はビタミンB12が不足する恐れがある。あと豆類にしても蛋白質に対する脂質や糖質が多いので肉体労働をせずジムに通ったりしてる人が体格を維持するには計算が面倒だと思うよ。大豆は結構高カロリー。
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