名古屋大病院(名古屋市昭和区)で救急搬送患者らに対応する救急科の医師21人のうち9人が、3月末で一斉に退職することが、病院関係者への取材で分かった。4月以降に退職する意向を示す医師もおり、医師がほぼ半減する異例の事態となる。職場環境への不満や救急医療の方針への反発が、退職の理由とみられる。他の診療科の協力で救急患者受け入れは継続するが、規模縮小は避けられない見通しだ。 名大病院は複数の外部識者を交えた調査委員会を設置し、こうした事態が生じた経緯を調べる。 名大病院は、他の診療科の医師の応援を得るほか、当面は、医師の当直回数を増やすなどして、救急対応を継続する方針だ。ただ、救急搬送が複数重なった場合など、受け入れきれずに、他の医療機関に回さざるを得ないケースも想定される。長期的な態勢の再構築も不透明だ。 退職する9人は、九州など出身地の医療機関に移ったり、名古屋市内や東京都の別の病院に
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