NVIDIAはPCやサーバなどに向けて、ARMベースのCPU「Project Denver」を開発する計画だ。 米GPUメーカーのNVIDIAは1月5日、ARM設計を基盤としたコンピュータ向けCPUを開発する計画を発表した。 「Project Denver」というコードネームで呼ばれるこのCPUは、PC、サーバ、ワークステーションからスーパーコンピュータまでサポートするという。ARM命令セットを走らせるCPUを、NVIDIA製GPUと同じチップに統合する。「Project Denverでは、新種のプロセッサを作り出すために、当社のGPUと組み合わせた高性能ARM CPUコアを設計している」 Microsoftはこの日、次期版WindowsでARMアーキテクチャをサポートすると発表しており、Denverでは次期版Windowsが動作することになる。
インテル、アーキテクチャを一新した“Sandy Bridge”世代のCore iシリーズ:ようやく正式発表なのだ(1/4 ページ) インテルは、“Sandy Bridge”こと「第2世代Core プロセッサー・ファミリー」を発表し、デスクトップPC向け、ノートPC向けのモデルを投入した。 デスクトップPC向けにはSugar Bay、ノートPC向けにはHuron River 「第2世代Core プロセッサー・ファミリー」(以下、第2世代Core iシリーズ)は、開発コード名“Sandy Bridge”と呼ばれてきた、新しいアーキテクチャを導入する32ナノメートルプロセスルールのCPUだ。また、新世代CPUを採用するデスクトップPC向けのプラットフォーム(開発コード名は“Sugar Bay”)とノートPC向けのプラットフォーム(開発コード名は“Huron River”)がそれぞれチップセットと
米AMDは4日(現地時間)、CPUにGPU機能を統合し、同社がAccelerated Processing Unit(APU)と呼ぶ新世代プロセッサ「Fusion APU」を発表した。まずは「Brazos」(開発コード名)プラットフォームとして知られる小型デスクトップや低価格ノート、ネットブック向けの低消費電力APU「AMD Eシリーズ」ならびに「AMD Cシリーズ」の2シリーズを投入する。 「AMD Eシリーズ」ならびに「AMD Cシリーズ」のチップ AMD Eシリーズは「Zacate」の開発コード名で知られていたAPUで、TDPは18W。一方のAMD Cシリーズは「Ontario」の開発コード名で知られていたAPUで、こちらはTDPがより低い9Wとなっている。両シリーズともに、新規開発のx86コア「Bobcat」(開発コード名)を最大2基と、DirectX 11世代で80基のSPを内蔵
メインストリームの4コアCPUがついに32nmへ! 内蔵GPUが伏兵のSandy Bridgeがついに登場 インテルは、開発コード名「Sandy Bridge」で呼ばれていた、第2世代のIntel Core i7/i5/i3シリーズのパフォーマンスなど一部情報を解禁した。これらのCPUの製造プロセスは32nmとなる。これまでの32nmプロセス製造のインテルCPUは、6コアのウルトラハイエンドの「Core i7-980X」と、2コアの「Core i5/i3」で、4コア製品は長く45nmプロセスのままであった。4コアCPUはパフォーマンスを重視する自作ユーザーのニーズが高いレンジであり、このSandy Bridgeの登場を待ち望んでいたユーザーは多く、期待度の高いCPUである。 この新しいCPU群は、従来モデルと区別するためにこれまで3桁だったモデルナンバーを4桁に変更し統一されている。そのた
AMDは、1月6日に米国ラスベガスで開催される「2011 International CES」で、CPUとGPUを単一のチップ上に統合したAPU新製品「Brazos」(開発コードネーム)を発表する。これまで「Fusion」(開発コンセプト)と呼ばれていた同製品が、2011年より製品化されて市場に登場する。 今回発表されるのは、ノートブックとオールインワンタイプのデスクトップPCに搭載されるEシリーズ「Zacate」(18W)と、HDネットブックに搭載されるCシリーズ「Ontario」(9W)の2製品。高精細動画や画像をスムーズに再生、編集できるほか、10時間以上のバッテリー稼働を実現する。AMDによれば、Ontarioのグラフィックパフォーマンスは現状のネットブックの10倍以上となる。 Eシリーズ「Zacate」と他社製品のパフォーマンス比較 Cシリーズ「Ontario」と他社製品のパフォ
AMDは2011年1月4日、新設計のCPUコアとDirectX 11対応のグラフィックス機能を1つのダイ(半導体本体)に統合した新型CPU、EシリーズとCシリーズを正式に発表した。低価格ノートPCやディスプレイ一体型PCに向けた製品で、同社はCPUに代わる言葉として「APU(Accelerated Processing Unit)」と呼んでいる。TDP(熱設計電力、実使用上の最大消費電力)が9W、18Wと低いのが特徴。PCメーカー各社から搭載製品が登場する見込みだ。 AMDが発表したのはこれまで「Zacate」(ザカテ)や「Ontario」(オンタリオ)の開発コード名で呼ばれていた製品。CPUコアは新設計の「Bobcat」(ボブキャット、開発コード名)で、PC向けのPhenomやAthlonの「K10アーキテクチャー」を簡素にしたような内部構造になっている。Zacate/Ontarioは、
2011年初頭、PC業界とその周辺を見渡して思うこと:元麻布春男のWatchTower(1/2 ページ) 新年早々、インテルやAMDの投入する新しいGPU統合型CPUが注目を集めている。2011年、PC、タブレット、スマートフォン、電子書籍端末はどうなっていくのだろうか。 新型CPUが2011年の初めからPCを盛り上げる PC業界としてはヒット商品の乏しかった2010年が終わり、2011年がスタートした。 言うまでもなく、今年は地上波によるアナログテレビ放送が終了する予定だが、何せ国民の大半が影響を受ける大規模な移行である。果たして混乱なくデジタル放送への移行が実現するのか、注目されるところだ。 切り替えの7月に向けて、11月のエコポイント制度変更時に見られたような駆け込み需要が殺到するのか、それにより他の商品の需要が食われてしまうのか、家電業界関係者ならずとも気になるところだろう。 幸い
“Sandy Bridge”と呼ばれる第2世代のCore iシリーズが間もなく“正式”に発表されるといううわさ。が、その発表前の新年早々から新世代CPUの性能を検証してしまった! 32ナノプロセスの新世代アーキテクチャとは “Sandy Bridge”は、Coreマイクロアーキテクチャとしては3世代目となる次期Core iシリーズだ。Intelの開発サイクル「Tick・Tock」モデルにおける「Tock」のターンにあたる。「Tick」が新しいプロセスルールの導入であるのに対し、Tockは新しいマイクロアーキテクチャを導入する。その“しきたり”通り、Sandy Bridgeでも、2010年に登場したWestmere世代と同じ32ナノメートルプロセスルールを継続しつつ、新しいマイクロアーキテクチャが導入された。 Sandy Bridgeで導入される新しい機能やWestmere世代からの変更点は
AMDは、1月4日にAPU(Accelerated Processing Unit)として初めて市販される「Zacate」「Ontario」(ともに開発コード名)を発表した。 第一弾は省電力モデルのZacateとOntario APUは、CPUとGPUを同じダイに「融合させた」とAMDが説明する新世代のCPUだ。AMDはこのタイプの製品をAPU(Accelerated Processing Unit)と呼んでいる。 初めて市販されるAPUとして登場したのは、“Bobcat”という開発コード名で呼ばれてきたモバイル向けのラインアップで、「Zacate」「Ontario」という開発コード名で呼ばれてきたモバイルデバイス向けのモデルだ。ZacateのTDPは18ワット、OntarioのTDPは9ワットと、それぞれモバイル利用を重視した小型のデバイスや省スペースが求められる液晶一体型PCで利用する
「最近スマートフォンとかタブレットで、ARMのプロセッサーを搭載した製品がたくさん出てきている。これについて解説してくれませんか?」という依頼が編集部からあった。そこで数回に分けて、ARMプロセッサーの基本とロードマップについて解説したいと思う。 マイコンベンダーが自社開発したCPUから始まる ARMの歴史 上に掲載したのが、ARMの大雑把な製品とアーキテクチャーのロードマップである。厳密に言えばいろいろと漏れはあるのだが(例えば拡張命令セットにVFPやTrustZoneがない)、おおむねの流れはこれでご理解いただけると思う。まずは簡単にARMの生い立ちから説明したい。 ARMは元々、イギリスのAcorn社というマイコン(今で言うパソコン)ベンダーの一部門であった。当時Acornは、米MOS Technology社の「6502」というプロセッサーをベースにマイコンを作っていた。しかし、この
ARM編第1回の前回で、おおまかなロードマップと製品の特徴は説明した。今回はもう少し細かく、アーキテクチャーの特徴などを説明していきたい。 といっても、ARMプロセッサーは何しろ種類が多い。そこで話をアプリケーションプロセッサーに限り、「ARM11」以降の話をしよう。 大きな改良とともに登場した ARM11 ARM11のベースとなる「ARM v6」アーキテクチャーが発表されたのは、2001年10月に開催された半導体業界イベント「Micro Processor Forum(MPF) 2001」でのことだ。当時の発表資料を見ると、ARM v5からの改善事項として以下の項目が挙げられている。 キャッシュアーキテクチャーの改善 SIMDの搭載 命令セットの改善 SoC/マルチプロセッサー向けの改良 (同期メカニズムの搭載や新メモリーモデルのサポート) 具体的にはバイエンディアンのサポート※1や、「
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