昨年5月の柔道のロンドン五輪代表決定記者会見で、当落を争った選手を一室に集めて発表の瞬間の表情を生中継したことについて、フジテレビの豊田皓社長は22日の定例会見で「結論から言うと配慮が足りなかった」と述べた。 この生中継については、指導者から暴力やパワーハラスメント行為を受けたと告発した女子選手たちが、声明で「選手相互間の敬意と尊厳をあえて踏みにじるような連盟役員や強化体制陣に失望し、強く憤りを感じた」と批判していた。 同社広報部によると、決定の瞬間の表情を撮りたいと要望したのはフジテレビ側。「中継場所や、そこへ呼ぶ選手の人選は、全日本柔道連盟に任せた」と説明している。