好きだからこそ「余人をもって代え難い人」になれる 楠木建氏(以下、楠木):そう言いますと、相田みつを系の話に聞こえるらしいですね。オンリーワンで良いんだよといったように。僕はまったくそういうつもりはなくて、けっこう世の中を厳しめに見ております。そんな甘いものじゃないだろう、仕事は。 だいたい、他の人ができることが普通にできるというのは、いろんな代案や他の人もいるわけで。それでは、プロの世界ではゼロと同じだと思います。これができる、あれができると言っているうちはまだまだ素人で、余人をもって代え難いというのが本当の仕事なのです。 今の良し悪しは、インセンティブ。スキルがそうなのですが、こういうことをやると良いんだよという。インセンティブがあると「よし、じゃあ英語を勉強するぞ」と、努力が強制されるのですね。そうすると、英語が上手くなる。プレゼンテーションが上手くなる。 そうすると、昇進や報酬など
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