【ワシントン=有元隆志】アフガニスタンに増派された米軍部隊が本格的な軍事作戦を開始してから1カ月が経過した。人口集中地域でのイスラム原理主義勢力タリバン排除に力点を置く米軍に対し、タリバン側は仕掛け爆弾などを用いて反撃。7月の米軍など多国籍軍の死者数は74人(米兵43人)と2001年の開戦以来最悪となった。一層の増派を求める声が高まる中、オバマ米政権の対応によっては「イラクの二の舞」に陥りかねない。 増派作戦を遂行するためアフガン駐留米軍の司令官に就任したマクリスタル陸軍大将は、8月14日をめどに、ゲーツ国防長官と北大西洋条約機構(NATO)事務総長に今後のアフガン戦略に関する報告を提出する。その中で、偵察活動などの情報収集や仕掛け爆弾の処理、アフガン治安部隊の訓練のため、米軍部隊の一層の増派と装備拡充、アフガン治安部隊の増強を求める見通しだ。 マクリスタル司令官は米紙ロサンゼルス・タ