フィリピンの大統領が任命した閣僚を審査する任命委員会は8日、ドゥテルテ大統領によるパーフェクト・ヤサイ氏の外相への任命を全会一致で否決した。同氏は1980年代に米国市民権を取得したことがあるにもかかわらず、取得したことはないと虚偽の説明をしたことが理由という。 ヤサイ氏は昨年6月30日に外相に就任。東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国として、国内で多くの会議が開かれる今年、外相を辞任することになる。次期外相は未定。 ヤサイ氏はドゥテルテ大統領の学生時代のルームメートで、親しい間柄とされる。(ハノイ=鈴木暁子)