新型コロナウイルス対策のマスク着用が3月に「個人の判断」に緩和され、8日には感染症法上の位置づけが「5類」になる。だが、街中や電車内、学校といった公共の場では多くの人が今もマスクを着用し、以前と大きく変わらない光景が続く。状況に応じて着脱を使い分ける人が増えているが、周囲の目や習慣化という理由が目立っており、「脱マスク」は進んでいない。 【グラフでみる】マスクを着用する・しないを決める際に重視する要素は? 5類移行まで1週間を切った2日、大阪市内の繁華街を行き交う人の大多数がマスクを着用していた。電車内でもマスクをしていないのは主に外国人観光客で、多くは会話も控えているようだ。 「長くマスクを着用していたので、今も習慣的になっている。まだ完全に収束したわけではないし、人と会うときにマスクなしだと失礼かなと思ってしまう」。JR大阪駅近くでマスクをしていた大阪府枚方市の会社員、山崎優城さん(3