「Guilty」というデンマーク映画があります。 舞台はデンマーク版の110番電話受付室。 不祥事を起こしてそこに異動させられた警官が主人公で、彼が「誘拐されてクルマの中にいる」という女性の電話を受けるところからストーリーが始まります。 彼はあちこちに電話をかけて事件を解決しようとするのですが、カメラが写すのは彼のいる部屋だけ。 映画として、電話のやり取りだけで事件の進行とか、現場の緊迫感が伝わるチャレンジがなされていて、それが非常にうまくできてます。 ついでに言えば、最後のどんでん返しも秀逸。 NHK「パラレル東京」のドラマはテレビ局の報道センターが舞台でした。 この番組の狙いは視聴者に震災を「自分事」として捉えてもらうことにあると言います。 しかしドラマを観ていると、その思惑がうまくいったとは言い難いように感じました。 「プロローグ」で首都大学教授が実際に首都圏を大地震が襲ったらどうい
電通の過労死事件が大きな問題、話題を生んでいます。 いろんな方がこの件についてSNSやブログで怒りや私見を表しています。 が、僕はそのどれにも違和感を覚えます。 その話をしてみたいと思います。 初めて会う人に広告の仕事をしていると言うと、「じゃあ生活は不規則ですよね」と返されることが多いです。 その通り。 広告業はクライアントビジネスだから、クライアントの都合に合わせて作業しないといけません。 僕はクリエイティブをずっとやって来ましたが、プレゼン作業や編集で午前様になることは珍しくないです。 休日返上、GW返上、などしょっちゅうです。 おそらく過去30年、自分は盆休みというものを取ったことがありません。 休日出勤すれば代休を取ったり、朝までの作業になれば次の日は昼から出勤できたりという制度は広告代理店にありますが、ただ、それがきちんと機能しているかというと疑問はあります。 大手広告代理店の
もう20年以上も昔の話。 当時、大手広告主の一部は海外での「賞獲り」目的の長尺CMを毎年制作していました。 カンヌなどで評価を得るためにはどうしても60秒ぐらいの尺が必要で、かと言って日本の地上波で60秒枠を大量に買い付けるのは現実味がない、ということで、どこかの安い番組枠で1回だけ流してオンエアの既成事実を作り、賞に出品するのです。 その中で印象深いものにFAXのCMがありまして。 若いカップルが長距離恋愛をしているのですが、帰宅してからFAXで手紙を送り合ってるんです。 その頃はまだメールというものがなく、今のメールのやり取りのようなことをFAXでやっているという、なかなかオシャレで気の利いたアイデア。 ラストシーンで、二人が久しぶりに会うのですが、踏み切り(だったかな)を挟んで眼と眼が合うや、手話を始めるんですよ。 やられた!ってかんじ。 二人はオシャレでFAX文通をしてたんじゃなく
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