ゴージャスに光り輝く不夜城ラスベガス。その美しい夜景の主役が豪華ホテルやナイトショーであったとしても、光り輝いているそのものの実体は個々のネオンサインだ。 そういう意味では、ネオンサインは「縁の下の力持ち」というよりも、むしろ主役なのかもしれない。 事実、そこそこ有名なエンターテイナーよりも露出度が高い著名ネオンサインはいくつも存在していた。今はなきスターダスト・ホテルのそれなどはまさにその典型といってよいだろう(写真下)。 「存在していた」と過去形で書いたのには理由がある。最近はハイテク化が進み、メッセージを自由自在に変えて表現できる大型ディスプレイが主流になってきているからだ。 かつての不変不動のネオンサインは本当に個性豊かで、今よりもはるかに夜景の主役を演じていたように思える。そんな情景を見ることができなくなりつつある昨今のベガスの夜景はゴージャスではあるものの、どこか風情に欠け寂し
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