夜風が君の髪をなで、月がぽっかり浮かぶころ、 「郡上のナァ〜」の唄声と、 三味(しゃみ)に太鼓に笛の音(ね)が、 川の瀬音に重なって、郡上おどりの夜がひらく。 ゆれる提灯、ゆかたの影、 響く手拍子、げたの音。 忘れかけてた日本の夏。 心おどる夢一夜。 ユネスコ無形文化遺産 2022年郡上おどりはユネスコ無形文化遺産に登録されました。 「郡上の八幡出てゆく時は、雨も降らぬに袖しぼる」 の歌詞で知られる郡上おどりは400年にわたって城下町郡上八幡で歌い踊り続けられてきたもので、江戸時代に城主が士農工商の融和を図るために、藩内の村々で踊られていた盆踊りを城下に集め、「盆の4日間は身分の隔てなく無礼講で踊るがよい。」と奨励したため年ごとに盛んになったものです。 そんな歴史背景から郡上おどりは誰もが、つまり観光客も地元の人もひとつ輪になって踊るという楽しさがあるのです。 ここに郡上おどりは「見る
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