アメリカの大統領選挙は、4年に一度開催されます。行政府の長である大統領が変わる際には、ホワイトハウスのスタッフから高級官僚までが大きく入れ替わり、政策も大きく変化することが珍しくありません。また、立法府である下院の全435議席(任期2年)と、上院の約3分の1の33議席(任期6年)も合わせて改選されるため、ワシントンにとっては大きな変化の時期となります。 今回の選挙でウォールストリートが注目している事項は、いくつかある気がします。 最大の関心事の一つは、当ブログでも2009年に何度も取り上げた、ウォールストリート規制の「Dodd-Frank Act(ドッド・フランク法、金融業界規制・投資家保護法)」が緩和される可能性についてです。それに加えて、金融市場に大きく影響を及ぼす「財政赤字解消」の問題や、景気に大きく関連する「個人・法人税制」についての考え方も、大きなテーマとなっています。 しかし市