最初から本の地の部分が全部裁断されていない本(洋書)を見た。これは製本ミスか、それともそういうものとしてつくられているのか、どちらなのかを知りたい。 「フランス装」の図書だったと考えられる。 フランス装とは、フランス綴じともいう。本綴じ、仮綴じのいかんにかかわらず、印刷した本文用紙を折りたたんだまま、小口を化粧裁ちしないで閉じているものをいう。アンカット本の一種。 アンカット本とは、製本の際、図書の天・地・小口を切り落とさないで装丁した図書。ヨーロッパには読者がアンカット本を買い、自分の好みに合わせて再製本する習慣があり、アンカット本は仮製本のものが多い。日本では例外を除いてアンカット本は造られていない。 1 書架NDC 020.2 のところで、本の歴史に関する本を見たが、該当資料はない。 2 Googleで「装丁 ペーパーナイフ」と検索すると、”フランス装”という言葉が出てきた。 3 G