北海道蘭越町で、地熱発電の掘削現場から大量の蒸気が噴出している問題で、現場内の水からは、これまでの最大値となる飲料水基準値の2700倍の高濃度のヒ素が検出されたことが分かりました。 掘削調査をしていた三井石油開発によると、蘭越町の掘削現場内の水からはきのう、これまでの最大値となる1リットルあたり27ミリグラム、飲料水基準値の2700倍の高濃度のヒ素が検出されたことが分かりました。 また、現場付近では南北およそ500メートル・東西およそ150メートルの範囲で、森林が茶色や白色に変色していることを明らかにしました。 会社側は「変色の原因などは分かっていない」として専門家と対応を協議するとしています。 この問題では、これまでに15人が体調不良を訴えていて、会社側はあす国や道など関係機関との連絡会議を開く予定です。