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ブックマーク / bijutsutecho.com (26)

  • いま、原美術館を見つめ直す。これまでの歩みと閉館の理由、そして美術館のこれから

    いま、原美術館を見つめ直す。これまでの歩みと閉館の理由、そして美術館のこれから2021年1月で閉館する東京・品川の原美術館。1979年に開館して以来、40年にわたって日の現代美術シーンを牽引してきた同館のこれまでと閉館の理由、そしてこれからを原美術館副館長の安田篤生に聞いた。 原美術館 廃墟から美術館へ 2021年1で約40年の歴史に幕を降ろす原美術館。その歴史をあらためて振り返りたい。 原美術館が開館したのは1979年12月のこと。原俊夫(原美術館を運営するアルカンシェール美術財団理事長)の祖父にあたる実業家・原邦造の私邸を美術館として開館させたものだ。 原邸自体の竣工は、いまから80年前の1938年に遡る。この邸宅を設計したのは渡辺仁。渡辺は、東京国立博物館館や銀座の和光館などを手がており、当時を代表する建築家だった。白く平面的な壁やガラス窓、鉄格子などを取り入れたモダニズム建築

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  • 美術史、私、テクノロジーが 指さす景色。今津景インタビュー

    美術史、私、テクノロジーが 指さす景色。今津景インタビューインターネット上に点在する古今東西のイメージや身近なモチーフをコンピュータ上で構成し、その仮想世界をキャンバスに描き起こしてきた今津景。選ばれるモチーフのなかには、ドラクロワ、マネ、歌川広重などによる名画も含まれ、その思考と制作の根底には、脈々と続く美術の歴史が息づいている。山現代で個展「Measuring Invisible Distance」を行った今津に、幼少期や作家としての現在、これからの話を聞いた。 今津景 撮影=佐藤麻優子 感性で描かれた絵画は、世の中に出尽くしている——今津さんはこれまでにドラクロワやマネ、そして今回の展覧会「Measuring Invisible Distance」ではブランクーシなどをモチーフとした作品を出品するなど、芸術の歴史と自分の作品を関係づけることに意識的に取り組まれているように思われます

    美術史、私、テクノロジーが 指さす景色。今津景インタビュー
  • 日本のガウディと呼ばれる男。建築家・梵寿綱インタビュー

    のガウディと呼ばれる男。建築家・梵寿綱インタビュー1983年、早稲田大学前にそびえる奇怪な集合住宅「和世陀」(わせだ)をつくった建築家・梵寿綱(ぼん・じゅこう)。アーティスティックな彼がつくる建物は、いまなお斬新で、生命力にあふれている。梵寿綱とはいったい何者なのか。彼の言葉を通して、その迷宮の扉が開く。 聞き手=編集部 自身の建築「和世陀」前にて Photo by Koki Sunada ──「和世陀」のイメージはどこから生まれたのでしょうか。 できあがったものを見ると、こうしたいと僕がイメージしていたように見えちゃうんだけど、そうではなくて。どんな建物も、事情があって、そうするしかないから、こうなった。ああしたい、こうしたいと言ってそのままできたものはひとつもない。 「和世陀」もイメージというより、自然とできたかたちなんだよね。6階建ての集合住宅をつくるということだけは決まっていて

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  • 荒木経惟、長年のミューズからの 「#MeToo」

    荒木経惟、長年のミューズからの 「#MeToo」性的被害を告発する「#MeToo」の動きはハリウッドを発端に、政治、スポーツ、アートなど多方面に広がりを見せている。今回声をあげたのは、十数年にわたって写真家・荒木経惟の被写体となってきたダンサー、KaoRiだ。 フランクフルト近代美術館で行われた荒木経惟の展覧会 出典=ウィキメディア・コモンズ ハリウッド女優の呼びかけを発端に広がり続ける、「#MeToo」の動き。今回声をあげたのは、2001年から約15年にわたって荒木経惟(アラーキー)の「ミューズ」として作品モデルとなってきたダンサーのKaoRiだ。 KaoRiは2018年4月1日、ウェブサービス「note」上で「信じる信じないに関わらず、me tooも関係なく、彼の作品鑑賞の一つの視点にしてもらえたらそれでもう十分(原文ママ)」と前置きをした上で、写真家・荒木経惟との長年にわたる関係性の

    荒木経惟、長年のミューズからの 「#MeToo」
  • マシュー・バーニー最新作が日本初公開! 壮大な映像オペラを爆音上映

    マシュー・バーニー最新作が日初公開! 壮大な映像オペラを爆音上映現代美術家マシュー・バーニーと音楽家ジョナサン・ベプラーの共同制作による映像オペラ作品『RIVER OF FUNDAMENT』が、山口情報芸術センター[YCAM]で開催される「YCAM爆音映画祭2017」のオープニング作品に決定した。 Matthew Barney and Jonathan Bepler RIVER OF FUNDAMENT: BA, 2014 Production Still Photo: Hugo Glendinning © Matthew Barney, Courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels. 山口情報芸術センター[YCAM]では、高品質な大音量のなかで映画を鑑賞する「YCAM爆音映画祭」を2013年から毎年開催している。その今年のオープニン

    マシュー・バーニー最新作が日本初公開! 壮大な映像オペラを爆音上映
  • パリの巨大ギャラリーが東京に上陸。創設者エマニュエル・ペロタンに狙いを聞く

    パリの巨大ギャラリーが東京に上陸。創設者エマニュエル・ペロタンに狙いを聞くフランスの現代美術ギャラリー「ペロタン」がパリ、香港、ニューヨーク、ソウルに続き、6月7日に東京・六木に新スペースをオープンさせた。場所は森美術館や小山登美夫ギャラリーなどが入居するcomplex665にほど近く、多くのギャラリーが軒を連ねるピラミデビル。創設者であるエマニュエル・ペロタンに東京出店の狙いと日への想いを聞いた。 文=かないみき エマニュエル・ペロタン |17歳からスタートしたキャリア──今回東京にオープンさせたギャラリーは、ペロタンさんにとって17番目のスペースだそうですが、そもそもアートを仕事にするきっかけは、なんだったのでしょうか? 若いころは、あらゆる仕事をしながら、パーティーへもよく出かけたものです。ダンスが大好きでした。実際に、ナイトクラブでネットワークづくりをしていました。当時

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