小学校では楽しく感じていた英語が、中学校では苦手に―。そんな生徒が少なくない。背景には、近年の中学英語の難易度アップや小中の学び方の違いなど、英語における「中1ギャップ」がある。保護者の皆さん、中学英語の大きな変化を知っていますか。 【グラフ】中1の1学期、中間テストと期末テストで70点以上の生徒は… 「中学で英語が嫌いになった」。広島市立中2年の女子生徒(13)はしょげた様子で打ち明ける。「小学校の授業は遊びながら勉強する感じだった。中学は覚えることが多過ぎて…」。1年生の後期期末テストは20点台。同級生にも英語嫌いは多く、学年の平均点も40点台だったという。 中学英語は2021年度、今の学習指導要領になってレベルが上がった。扱う単語の数は、以前は中学で1200語だった。今は小学校で600~700語、さらに中学でも1600~1800語に増えた。文法は現在完了進行形などが高校から中学に下り