「この人たちに危険が迫っているわけではありません」。NASAのWebサイトに載った動画説明は、こんな一文で始まる。 2018年6月1日、NASAがある動画を公開した。映っているのは、巨大な月が山の尾根に立つ十数名ほどの人々にぐんぐん迫ってくる光景だ。月は、まるで空から落ちてくるように、山の向こう側に沈んでいく。(参考記事:「宇宙からしか見られない『地球と月』のツーショット8点」) SF映画にありそうな光景だが、これはネットで見かける加工された映像ではない。100%リアルな映像だ。(参考記事:【動画】本当に美しい月を見ると人はこうなる) 動画を撮影したのは、スペインのカナリア諸島を中心に活動する写真家のダニエル・ロペス氏。異世界を思わせるような光景は、2018年5月30日の朝、テネリフェ島のテイデ火山に近い高台から、太陽が昇り、空に浮かぶ満月が地平へと沈むときに撮影されたもの。 ちなみに、5
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