第11章 関数 Cプログラムは「関数」という小さなプログラムの集まりで構成されます。 main() も実は関数ですし、printf() や scanf() も関数です。 この章では、「ユーザ関数」と呼ばれる、製作者側で作成する関数について学習します。 11-1.関数の基本型 ある規模以上のプログラムを main()だけで作成すると、ステップ数の多い理解しにくいプログラムができあがってしまいます。 ですから、プログラムはいくつかの関数に分けて作成する方が、コンパクトで理解しやすいものとなります。 また、同じような処理を複数の個所で行っている場合、関数としてその処理をまとめてしまうと全体のステップ数も減ることになります。 (1)関数を用いた場合の処理の流れ まず、関数を用いた場合、プログラムはどのような順番で実行されるのかを下図に示します。 下図では main()から wa() という関数が呼