陸自はこれまであまりアピールしていない層に10式を公開している。たとえば民間イベントへの展示(「最新戦車“10式”が見れる! 『ニコニコ超会議2』自衛隊ブース」※)や、買い物系雑誌への提示(「陸自の最新鋭『ヒトマル式戦車』に乗ってきた」※※)である。 10式戦車をメディア露出させる理由は、必要性をアピールできないからだ。そもそも、陸自の必要性が主張しにくい時期にある。尖閣ほかのフリクションでも、陸自は完全に蚊帳の外になっている。その中でも、10式ほかの機甲・特科が使う重装備は、新型装備にする必要性が説明できない。 これらは、特に戦車更新への理解が得られないことへの対応でもあるのだろう。今の日本で新型戦車を必要とする理由もない。予算要求でも、新戦車は話題にもならない。戦車調達数を応援する論調はまずない。陸自とオトモダチの「防衛費を増やせ」と言っている人が義理でしている程度である。 また、陸自