来年1月19日投開票の沖縄県名護市長選まで3カ月を切り、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古への移設に対する容認派と反対派の候補者が出そろった。市長選は過去4度も同じ対決構図で普天間移設が争点となった。今回は辺野古の埋め立て承認をめぐる仲井真(なかいま)弘多(ひろかず)知事の判断にも影響を及ぼすことから、政府・自民党は市長選を普天間移設実現を左右する天王山と位置付けて「前哨戦」から全力を挙げる。(半沢尚久) 市長選に出馬を表明しているのは、現職で移設反対派の稲嶺進氏(68)=無所属=と、容認派の自民党県議、末松文信(ぶんしん)氏(65)。 末松氏は、出馬を表明した今月24日には移設容認を明言しなかったが、移設を受け入れた3代の市長を助役や副市長として支えた。市長選も条件付きで容認する市議らの要請を受け、出馬を決めた経緯がある。 5月に出馬を表明した稲嶺氏に対し、末松