モンゴル議会は12月3日、あらゆる犯罪に対し死刑を廃止することを定めた新刑法を可決した。新刑法は、来年9月に発効する。今回のモンゴルの歴史的な決定は、人権の偉大な勝利である。 モンゴルで国家機密だった死刑が最後に執行されたのは、2008年のことだった。それ以来、同国は死刑廃止に向けて真摯な取り組みを続けてきた。 2010年、ツァヒャー・エルベグドルジ大統領は、すべての死刑判決を減刑するとともに、死刑執行の停止を宣言した。2012年、モンゴルは死刑撤廃条約を批准した。 「人権の完全な尊重に向けて、モンゴルは死刑廃止を進めなければならない」。ツァヒャー・エルベグドルジ大統領は、繰り返し訴えてきた。死刑の恐怖は、犯罪の抑止にならず、また、誤審の危険性は避けがたいとも断じ、死刑を正当化する論理に誤りがあることを指摘してきた。そして、4日の歴史的な議決の日を迎えることとなった。 モンゴルは、今なお死