まず最初に。 「聞く」と「訊く」の使い分けは、「意味によるもの」ではありません。 こう言うと、若い人の中にはえぇっ? と思う人もいるかもしれません。質問するのが「訊く」で、音楽を鑑賞するのが「聴く*1」で、それ以外が「聞く」じゃないの? と。 それが、違うんです。少なくとも、伝統的には違いました。ある程度の年齢で、本を少し*2読んでいる人は知っていると思います。 「質問をする」という意味でも、昔から「聞く」が使われているんです。 まず、「坊っちゃん」の冒頭部分を見てみましょう。 なぜそんな無闇(むやみ)をしたと聞く人があるかも知れぬ。 ここでは、「質問する」という意味で「聞く」が使われています。 字を書き換えたんじゃないの? と思う人がいるかもしれません。 しかし、書き換えというのは、「國」と「国」のように、旧字*3を新字に置き換えたりすることはありますが、「訊く」を「聞く」に置き換えると
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