■ 適切な脆弱性修正告知の習慣はなんとか広まらないものか 2日の日記の件について、伊藤直也さんからトラックバックを頂いた。話は2つに分ける必要がある。1つ目は、一般にソフトウェア開発者・配布者が、配布しているソフトウェアに脆弱性が見つかって修正版をリリースしたときに、ユーザに伝えるべきことは何か、また、どのような方法で伝えるべきかという話。2つ目は、JVN側の改善の余地の話。 1つ目の話 はてなは以前から、Webアプリに脆弱性の指摘があって修正した場合、それを「はてな○○日記」で事実関係を公表してきた*1。これは、他のWebサイトの大半がそうした公表をしていない*2のと比べて、先進的な対応であると言える。 しかし、今回のはてなツールバーの脆弱性は、Webアプリの脆弱性ではなく、「ソフトウェア製品の脆弱性」である*3。一般に、Webサイトの脆弱性は、修正した時点でその危険性は解消するという性